カブスがサマージャら放出へ　先発ローテ投手移籍で和田、メジャー定着に拍車

　和田に朗報！？　カブスが、アスレチックスとの交換トレードで、ジェフ・サマージャ（２９）、ジェーソン・ハメル（３１）の両先発右腕を放出し、見返りにアディッソン・ラッセル遊撃手（２０）ら若手有望株３選手を獲得することで合意した。４日に米複数メディアが球界関係者の話として報じた。５日にも両軍から正式発表される見込み。サマージャらはともにカ軍の先発ローテ投手で、８日（日本時間９日）のレッズ戦登板に合わせてメジャー初昇格が濃厚な和田毅投手（３３）が、そのまま先発ローテに定着する可能性が出てきた。

　カ軍はチーム防御率３・５２（ナ・リーグ８位）とまずまずながら、チーム打率２割３分６厘（同１４位）の貧打が響き、３８勝４６敗は中地区で首位ブルワーズから１１・５ゲーム差の最下位。早くも地区Ｖ争いから脱落している状況で、来季以降の戦いをにらみ、契約延長オファーを断ったサマージャらを放出することで、打線強化を図った形。ア軍は地区３連覇、その先の１９８９年以来となるワールドシリーズ制覇に向け、投手力増強と利害が一致した。

　今回のトレードで漁夫の利を得たのが和田。カ軍傘下３Ａアイオワで春先から好成績を残しながら、メジャーのベンチ入りメンバー（２５人枠）に空きがなく、昇格を見送られてきた。和田は先月２２日にカ軍とメジャー契約。メジャー初昇格間近といわれていたが、ホイヤーＧＭが２日、レッズ戦での先発を示唆。古巣オリオールズではかなわなかった和田の悲願、メジャー初登板どころか、メジャー定着が現実になりつつある。