勝負どころの16番(パー3)では、グリーン右手前バンカーのアゴ近くから絶妙な距離感でパーセーブ。72ホール目の18番バーディーではSWでのアプローチを70センチに寄せてプレーオフに持ち込んだ。18番の繰り返しで行われたプレーオフでは3度ともバーディー。なんと18番は大会初日から“7連続”バーディーだった。
2012年「三井住友VISA太平洋マスターズ」以来、1年8カ月ぶりの優勝。復活だけでなく、米ツアー挑戦による成長も印象づけた。728日ぶりに優勝した前回は涙に暮れたが、今回は笑顔で上を向いた。
「1打1打、そのショットは世界で通用するのか、キャディーと確認しながら回った。次はアメリカで勝てるように。まだまだ課題はある」
今回の優勝は、米ツアー制覇へのステップ。ミスターの前で、石川が再び自信と輝きを取り戻した。 (稲垣博昭)
★ギャラリーも満足
最終日の観客数は大会史上最多の7991人で、4日間合計の2万1724人も過去最多だった。米ツアー初優勝を飾った松山が参戦し、人気者の石川が優勝。天候にも恵まれ、大勢のギャラリーが満足そうにコースを後にした。
(紙面から)