「捏造!慰安婦展」開催・・・「ひと・まち交流館 京都」に抗議申入れ 7月4日

2014-07-06 20:50:08 | 社会
7月4日午後3時より、賛同団体(30団体)個人(157人)の署名を携え「捏造!慰安婦展」が開催された「ひと・まち交流館 京都」および、 「ひと・まち交流館」管轄部課の「京都市保健福祉局生活福祉部 地域福祉課」への抗議、申し入れを行いました。
(抗議賛同者の最終リストは添付の とおりで す)

「ひと・まち交流館」では、所長の山岡義明氏(京都市社会福祉協議会)が対応しました。
(「ひと・まち交流館」運営は京都市社会福祉協議会の管 轄)
「新しい歴史教科書をつくる会・京都府支部」(以下、「つくる会・京都」)が今回の展示に会場提供を申し込んだ際、山岡所長が直接説明を受け、 「他都市でも同様の展示が開催されている」ことを主たる理由に「積極的に断る理由がない」と判断し、会場提供に応じたと説明。
展示内容が「政治的 意図」であるかどうか、事前に判断することは難しいと述べました。
山岡氏自身は、今回の展示をほとんど見ておらず、その内容を把握していませんでした。

これに対して、私たちの側から展示内容を説明し、以下のような意見を述べました。

・今回の展示はそのタイトルが示すとおり「従軍慰安婦」の存在じたいを否定し、高額の報酬を得た「売春婦」と揶揄し、被害者への暴力と差別性に 満ちたものであること、日本の植 民地化以前の朝鮮半島を野蛮な後進の国として貶め、民族差別を煽るものである。

・明白な女性差別、民族差別を目的とした差別扇動の「表現の自由」はなく、「さまざまな意見がある」という一見中立を装った対応は公共性に反す る。
山形県や門真市など差別扇動の 展示に会場提供を行わない判断は、法規制が確立していなくても可能であり、京都市の人権尊重施策の基本方針に 明らかに 反するものとして、毅然とした対応をとるべきである。

・主催者の「つくる会」とともに協賛に名を連ねた「凜風やまと・獅子の会」は朝鮮学校襲撃事件で有罪判決を受けた人物らが所属する「在特会」の元 大阪支部長・元奈良支部長であり、「そよ風」もその「在特会」とともにヘイトスピーチ(差別扇動)を行っている団体、「頑張れ日本!全国行動 委員会」 も「在特会」会長を重用したネットメディア「チャンネル  桜」に連なる団体である。
これらの団体が主催者の「つくる会」と共同して公共施設での 差別展示 をすることを許してしまったことになる。

「ひと・まち交流館」では5年前に韓国からの被害女性の証言集会の際に、「在特会」の妨害が行われ、会館内への侵入を市民が門前でくいとめた経過 がある。
今回いともたやすく会館 内で彼らの暴力が行使されるのを容認したことを認識してほしい。
暴力に加担する場になったことを今後どのように 回復して いくのか。

・市民活動のセンターであり「福祉」を目的とした「ひと・まち交流館」の運営に反する展示であり、京都市でこれが行われたことをもって他都市でも 容認する先駆けとなってしまった責任は大きい。
一度貸し出しを容認したら止めることは困難。京都市全体の問題として今後の対策を検討すべきであ る。


「京都市保健福祉局生活福祉部 地域福祉課」

福祉事務所運営担当課長 中西茂人氏、地域福祉係長 吉井豊宏氏が対応
地域福祉課でも、展示内容の問題性を認識しておらず、実際の展示を見ていませんでした。
京都市には、「ひと・まち交流館」での内容に加えて、とり わけ人 権にかかわる問題として、「国際都市・京都」としての責任を問いました。

・被害女性たちへの攻撃とともに韓国をターゲットにした差別展示が公共の場で行われたことは、国際問題である。
きわめて政治性の高い宣伝的な催し であることを「認識していなかった」では済まされない。

・人権にかかわる施策を重要課題として掲げ、「国際化推進プラン」等々を策定したのにもかかわらず、今回の展示に公共施設を提供したことは京都市 全体の問題である。

・外国籍住民への人権侵害でもあり、今後の関連条令やガイドライン策定の必要性もこれを機に検討するよう働きかけてほしい。

・他都市への悪影響、今後同様の問題が京都市の各施設で起こったときに担当課はどう対処するのか、早急に対応の必要がある。

「ひと・まち交流館」「地域福祉課」ともに、今回の展示内容の酷さを認識しておらず、またこれが単なる会場使用許可の問題ではなく、差別扇動に対 する人権問題として京都市全体での姿勢を明らかにしていかなければならないことに思い及ばず、当惑しているという状態でした。
今回の抗議・申し入れは、問題の所在を明らかにしただけにすぎません。
担当部署が今後同様の判断に直面したとき、まず判断の基本となる「差別扇 動」に対する認識を深めなければならず、京都市全体でのガイドラインが必要だと思われます。
今回、明白な暴力と差別に満ちた展示が堂々と行われて しまった こと、今後二度と許さないために「差別と暴力を許さない」姿勢を京都市に具体化させるための行動が必要だと思われます。

呼びかけ人


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「新しい歴史教科書をつくる会・京都府支部」による「捏造! 従軍慰安婦展」は被害者に対する差別・人権侵害であり、公共の作品展示コーナーの使用許可に抗議する

<賛同団体> (順不同)

アムネスティ・インターナショナル日本
旧日本軍性奴隷問題の解決を求める全国同時企画・京都
京都市議会で「慰安婦」意見書を求める会
女性国際戦犯法廷ハーグ判決を実現する会
「女性・戦争・人権」学会
京都YWCA
新日本婦人の会京都府本部
中国人戦争被害者の要求を支える京都の会
戦争遺跡に平和を学ぶ京都の会
京滋キリスト者平和の会
京都宗教者平和協議会
日本キリスト教婦人矯風会京都部会
日本キリスト教婦人矯風会京都グループ
サポートユニオンwith YOU
信仰とセクシュアリティを考えるキリスト者の会(ECQA)
マインドライフメンタルケアルーム
日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワーク
「慰安婦」問題の解決を求める北摂ネットワーク・豊中
日本バプテスト連盟性差別問題特別委員会
日本バプテスト連盟日韓・在日連帯特別委員会
日本基督教団東京教区北支区 差別おとといきやがれプロジェクト
日本とコリアを結ぶ会(ニッコリ会)・下関
阪南中央病院労働組合
えひめ教科書裁判を支える会
NPO法人ウィメンズ アクション ネットワーク(WAN)
コリアン・マイノリティ研究会
南京大虐殺60ヶ年大阪実行委員会
ピースおおさかの危機を考える連絡会
アジェンダ・プロジェクト
真宗大谷派における女性差別を考えるおんなたちの会

 計 30団体


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