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【プロ野球】

巨人ヒヤヒヤながら逃げ切った 貯金は今季最多タイの「13」

2014年7月5日 紙面から

マシソン(右)を迎える原監督(左)、大竹(中)ら=東京ドームで(戸田泰雅撮影)

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◇巨人4−3中日

 中日は反撃及ばず1点差負けで、勝率5割を下回った。8回、ルナと和田の適時打で1点差に迫った後の2死満塁で、あと1本が出なかった。先発・大野は要所で制球が甘くなり、6イニング4失点で4敗目。巨人は大竹が7回途中まで1失点の力投で5月9日以来の6勝目を挙げた。

 勝利の瞬間、安堵(あんど)感が一塁ベンチに漂った。巨人が竜の反撃に肝を冷やした。7回終了時点で3点のリードがあった。しかし、8回に2点を返され、さらに2死満塁の大ピンチ。ここで投入した守護神のマシソンが代打・堂上直を右飛に仕留めると、9回も無失点投球。逃げ切りの勝利で貯金を今季最多タイの「13」に戻した。

 「マシソンがよく頑張ってくれました」。試合後会見でこう、口を開いた原監督。「とにかく、攻撃的に向かっていこうと思っていた」と快投を振り返った守護神には最敬礼していたものの、辛勝を手放しで喜べない様子。打線への合格点を与える一方で、投手陣への苦言も忘れなかった。

 標的は先発の大竹だ。6月18日のオリックス戦(東京ドーム)以来の登板は6回まで5安打1失点と好投。しかし、7回1死二塁の場面で谷繁兼任監督に四球を献上。ピンチを拡大して山口をつぎ込むことになった。これは想定外。指揮官は胸の内にある率直な思いを隠そうとはしなかった。

 「結果的に勝ったからあまり言いませんが、本来は煮えたぎったところがありますよ」。もっとも、これは「7回を投げきれなかったことが反省です」と語る大竹の能力を評価しての愛のむち。悪い流れを断ち切る救援陣に自信を深めている。

 「山口、青木、スコット(マシソン)の存在が大きい」。ピンチに陥っても、ベンチ入りのメンバーがカバーできるのが原巨人の強み。勝ってもしっかりかぶとの緒を締めて、5日も竜倒に挑んでいく。 (川越亮太)

 

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