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【プロ野球】

大谷、初の1試合2発 20歳誕生日 自ら祝った

2014年7月6日 紙面から

◇日本ハム9−3ロッテ

ヒーローインタビューでウルトラマンギンガとポーズを取る大谷=QVCマリンで

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 日本ハムは1回に大谷の2ランと中田のソロで3点を先制した。7−2の9回には大谷がプロ初の1試合2本塁打となる2ランを放った。メンドーサは8回途中2失点で4勝目を挙げた。ロッテは3連敗で借金が今季最多の7となった。

      ◇

 “ハタチの誓い”が込められたアーチだった。20回目の誕生日を迎えた日本ハムの大谷が、自身初となる1試合2発のバースデー弾。大人の仲間入りを果たした夜、自らを豪快に祝った。

 「球種が違ったんで振り遅れたんですが、たまたま、いい形になりました」。1回1死二塁。スライダーに狙いを定めていた大谷は、藤岡の投じた直球にタイミングが遅れながらも技で運んだ。

 打席に入る前に祝福の歌を奏でてくれた左翼席のファンへ、流し打ちでスタンドイン。「バースデーソングが流れていたので、初球を振っていいのかなと思っていたんですけど、終わった後だったので良かったです。きょうという日に打ててうれしいです」。昨季3本塁打だった大谷にとって、自己新の4号だ。

 これで終わりではないのが、今年の大谷。9回2死三塁で右翼席上段へトドメを刺した。「自打球が当たったので、もう1回内角直球が来ると思った。インコースも得意ですし」。フルスイングに会心の表情だ。

 試合前には、用意されたバースデーケーキに舌鼓を打った。甘いものに目がない大谷は「おいしいです」とニッコリ。まだまだあどけない笑顔を見せたが、バットではオトナの貫禄を漂わせた。

 二刀流男の限りない可能性を、あらためて感じさせた7月5日。大谷の20代が、幕を開けた。 (福岡香奈)

 

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