【速報】「日本はクレイジーだよ!」BABYMETALが大英帝国のメタラーを完全魅了
2014年07月06日 23時00分
BABYMETALライヴ@Sonisphere Festivalレポート 2014年7月5日
7月1日パリ(仏)、3日ケルン(独)と初のワールドツアーへ突入したBABYMETALが、ドーバー海峡を越え遂にヘヴィメタル誕生の地・大英帝国へと足を踏み入れた。7日にロンドンで行われる単独ライヴの前に乗り込んだのはロック・メタルにとっての聖地・ネブワース。4~6日の3日間に渡って行われるヘヴィメタルの祭典・ソニスフィア・フェスティバルの2日目に登場した。
舞台はメインのアポロステージ。この日のメインアクトである英国ヘヴィメタルの象徴であるアイアン・メイデンと同じステージに立つのだ。フランスそしてドイツでの公演を大成功に終わらせたBABYMETAL。しかしそれらは単独公演であり、ファンが集結するホームともいえるもので、盛り上がるのも当然。BABYMETALのファンだけではない、まだ名前も音も知らないオーディエンスが集まる地でどんなパフォーマンスを見せられるのか……昨年のラウドパーク出場と同等以上の試金石となる。
当日のネブワース地方は朝から小雨が降ったり止んだり。イギリス特有の難しい天候になった。会場がオープンし、舞台設営が続く間も空には灰色の雲が低く立ちこめ、レインコートを着用する観客も多い。かと思えば次の瞬間には青空が広がるといった具合だ。BABYMETALの登場順は対面構成になっているサターンステージも含め3番目。12時10分から30分のプレイの予定だ。アリーナの最前エリアが開放されるや、見やすい場所を求め客が押し寄せ、最前付近は即、立錐の余地もなくなる。アポロステージでは2バンド目の登場だが、最前付近は明らかにBABYMETALを求めるファンがほとんどだ。日本からこの日を見届けに来たファンも多いが、ほとんどは本場のヘヴィメタルファン。しかし、BABYMETALのTシャツを着用している外国人が多くて驚かされる、フランス・ドイツでライヴを観戦し、Tシャツを購入したファンが、そのままイギリスへと流れて来ているのだ。キツネのお面を被ったイギリス人の女の子もいる。
設営の遅れなどでオープニングアクトの登場も少し遅れ、BABYMETALのスタートも5分ほど遅れそうだ。サウンドチェックの時間も短縮された。当初は神バンドがステージ上で『ギミチョコ!!』を演奏し、バックステージでメンバー3人が歌う予定だったが、結局は神バンドがほんの5分ほど音を出すだけにとどまる。しかし観客の反応は早くも興奮状態。サウンドチェックだけでこれだけ沸かせられるケースも珍しい。
やがて『BABYMETAL DEATH』のイントロが始まり、両サイドのスクリーンにはスターウォーズのオープニング映像を思わせるが流れる。アイアン・メイデンのマスコットキャラであるエディがキツネサインを掲げ、本場のメタルファンも大歓声を上げる。さあ、いよいよメタルレジスタンス第2章の幕開けだ!神バンドの演奏する激しいリフに乗り、3人が登場。いつものようにパフォーマンスを始める。これだけの大舞台、大観衆の前でも3人はまったく気負うことも萎縮することもない。今まで多くの場数を踏んできたことを知っている日本のファンならともかく、初見のイギリスの観衆の目にはどのように映ったのだろう?
続いての曲は『ギミチョコ!!』だ。YUIMETALとMOAMETALのキュートなパフォーマンスに、欧州の屈強なメタルヘッズも一瞬にして心を奪われてしまったのが伝わってくる。SU-METALの歌唱もいつも通りの安定っぷりで堂々と歌い上げる。曲中盤でブレイクを設け、お立ち台に上がった3人は英語で挨拶し、オーディエンスを煽りる。ファンは一体の大合唱で応える。『ギミチョコ!!』が終わると3人はステージ横に退け、『Catch me if you can』のイントロが始まる。神バンドのソロタイムだ。この場所で演奏することの意味を深く感じている4人。しかし緊張は最初のサウンドチェックの歓声で吹き飛んでいる。実に楽しそうな笑顔でソロを繰り広げる。再び登場するメンバー3人にファンは拳を突き上げエキサイト。複雑で激しいのに完全にシンクロした3人のダンスパフォーマンスに、現地のファンも完全に度肝を抜かれていた。
続く『メギツネ』では冒頭から「ソレ!ソレ!」の大合唱。妖艶さをも感じさせる3人の歌唱とダンスに、初見のメタルヘッドたちも完全に魅了されてしまったようだ。曲が終わるとどこからともなく「We Want More!」の大合唱だ。ほんの短時間で会場中を完全にファンにしてしまったのだ。『イジメ、ダメ、ゼッタイ』のイントロの台詞が英語でスクリーンに流れる。アリーナ前方には大きなスペースが出現。WOD(ウォール・オブ・デス)の開始だ。初体験のファンがほとんどとあってフライング気味のWODであったが、どの観客の顔も幸せそうな笑顔で溢れている。SU-METALの歌声、YUIMETALとMOAMETALのファイティングパフォーマンス、神バンドのテクニカルでタイトな演奏が三位一体となって観客の心を掴んでいく……これこそがライヴにおけるBABYMETALの魅力だ。
曲が終わり3人がお立ち台に。YUIMETALとMOAMETALはユニオンジャックを模したBABYMETALフラッグを掲げ、ファンのBABYMETAL!のコールが巻き起こる。そして先ほどより確実に大きな「We Want More!」の大コール。30分のライヴでは物足りない! 日本から駆けつけたメイト、海外のメイト、そして初見の多くのメタラーたち。目撃したものすべてを魅了したこの日のライヴが、メタルレジスタンス第2章の象徴として、これから語り継がれていくことは間違いない。
ライヴの間だ止んでいた雨は、終了後にまた降り出した。メタルの神はBABYMETALに味方したようだ。そして、BABYMETALのTシャツを着ていた筆者は多くのメタラーたちから声をかけられた。皆口々に「凄いものを見せてもらった。日本はすげークレイジーだ!」とフォックスサインを掲げながら笑顔で語りかけてくる。そして「そのTシャツどこで買えるんだ?」と質問してくる。このライヴでBABYMETALが多くの海外メタラーを虜にしたことは間違いない。次は7月下旬からの北米ツアー。待ってろ、アメリカ!
7月1日パリ(仏)、3日ケルン(独)と初のワールドツアーへ突入したBABYMETALが、ドーバー海峡を越え遂にヘヴィメタル誕生の地・大英帝国へと足を踏み入れた。7日にロンドンで行われる単独ライヴの前に乗り込んだのはロック・メタルにとっての聖地・ネブワース。4~6日の3日間に渡って行われるヘヴィメタルの祭典・ソニスフィア・フェスティバルの2日目に登場した。
舞台はメインのアポロステージ。この日のメインアクトである英国ヘヴィメタルの象徴であるアイアン・メイデンと同じステージに立つのだ。フランスそしてドイツでの公演を大成功に終わらせたBABYMETAL。しかしそれらは単独公演であり、ファンが集結するホームともいえるもので、盛り上がるのも当然。BABYMETALのファンだけではない、まだ名前も音も知らないオーディエンスが集まる地でどんなパフォーマンスを見せられるのか……昨年のラウドパーク出場と同等以上の試金石となる。
当日のネブワース地方は朝から小雨が降ったり止んだり。イギリス特有の難しい天候になった。会場がオープンし、舞台設営が続く間も空には灰色の雲が低く立ちこめ、レインコートを着用する観客も多い。かと思えば次の瞬間には青空が広がるといった具合だ。BABYMETALの登場順は対面構成になっているサターンステージも含め3番目。12時10分から30分のプレイの予定だ。アリーナの最前エリアが開放されるや、見やすい場所を求め客が押し寄せ、最前付近は即、立錐の余地もなくなる。アポロステージでは2バンド目の登場だが、最前付近は明らかにBABYMETALを求めるファンがほとんどだ。日本からこの日を見届けに来たファンも多いが、ほとんどは本場のヘヴィメタルファン。しかし、BABYMETALのTシャツを着用している外国人が多くて驚かされる、フランス・ドイツでライヴを観戦し、Tシャツを購入したファンが、そのままイギリスへと流れて来ているのだ。キツネのお面を被ったイギリス人の女の子もいる。
設営の遅れなどでオープニングアクトの登場も少し遅れ、BABYMETALのスタートも5分ほど遅れそうだ。サウンドチェックの時間も短縮された。当初は神バンドがステージ上で『ギミチョコ!!』を演奏し、バックステージでメンバー3人が歌う予定だったが、結局は神バンドがほんの5分ほど音を出すだけにとどまる。しかし観客の反応は早くも興奮状態。サウンドチェックだけでこれだけ沸かせられるケースも珍しい。
やがて『BABYMETAL DEATH』のイントロが始まり、両サイドのスクリーンにはスターウォーズのオープニング映像を思わせるが流れる。アイアン・メイデンのマスコットキャラであるエディがキツネサインを掲げ、本場のメタルファンも大歓声を上げる。さあ、いよいよメタルレジスタンス第2章の幕開けだ!神バンドの演奏する激しいリフに乗り、3人が登場。いつものようにパフォーマンスを始める。これだけの大舞台、大観衆の前でも3人はまったく気負うことも萎縮することもない。今まで多くの場数を踏んできたことを知っている日本のファンならともかく、初見のイギリスの観衆の目にはどのように映ったのだろう?
続いての曲は『ギミチョコ!!』だ。YUIMETALとMOAMETALのキュートなパフォーマンスに、欧州の屈強なメタルヘッズも一瞬にして心を奪われてしまったのが伝わってくる。SU-METALの歌唱もいつも通りの安定っぷりで堂々と歌い上げる。曲中盤でブレイクを設け、お立ち台に上がった3人は英語で挨拶し、オーディエンスを煽りる。ファンは一体の大合唱で応える。『ギミチョコ!!』が終わると3人はステージ横に退け、『Catch me if you can』のイントロが始まる。神バンドのソロタイムだ。この場所で演奏することの意味を深く感じている4人。しかし緊張は最初のサウンドチェックの歓声で吹き飛んでいる。実に楽しそうな笑顔でソロを繰り広げる。再び登場するメンバー3人にファンは拳を突き上げエキサイト。複雑で激しいのに完全にシンクロした3人のダンスパフォーマンスに、現地のファンも完全に度肝を抜かれていた。
続く『メギツネ』では冒頭から「ソレ!ソレ!」の大合唱。妖艶さをも感じさせる3人の歌唱とダンスに、初見のメタルヘッドたちも完全に魅了されてしまったようだ。曲が終わるとどこからともなく「We Want More!」の大合唱だ。ほんの短時間で会場中を完全にファンにしてしまったのだ。『イジメ、ダメ、ゼッタイ』のイントロの台詞が英語でスクリーンに流れる。アリーナ前方には大きなスペースが出現。WOD(ウォール・オブ・デス)の開始だ。初体験のファンがほとんどとあってフライング気味のWODであったが、どの観客の顔も幸せそうな笑顔で溢れている。SU-METALの歌声、YUIMETALとMOAMETALのファイティングパフォーマンス、神バンドのテクニカルでタイトな演奏が三位一体となって観客の心を掴んでいく……これこそがライヴにおけるBABYMETALの魅力だ。
曲が終わり3人がお立ち台に。YUIMETALとMOAMETALはユニオンジャックを模したBABYMETALフラッグを掲げ、ファンのBABYMETAL!のコールが巻き起こる。そして先ほどより確実に大きな「We Want More!」の大コール。30分のライヴでは物足りない! 日本から駆けつけたメイト、海外のメイト、そして初見の多くのメタラーたち。目撃したものすべてを魅了したこの日のライヴが、メタルレジスタンス第2章の象徴として、これから語り継がれていくことは間違いない。
ライヴの間だ止んでいた雨は、終了後にまた降り出した。メタルの神はBABYMETALに味方したようだ。そして、BABYMETALのTシャツを着ていた筆者は多くのメタラーたちから声をかけられた。皆口々に「凄いものを見せてもらった。日本はすげークレイジーだ!」とフォックスサインを掲げながら笑顔で語りかけてくる。そして「そのTシャツどこで買えるんだ?」と質問してくる。このライヴでBABYMETALが多くの海外メタラーを虜にしたことは間違いない。次は7月下旬からの北米ツアー。待ってろ、アメリカ!
竹崎清彦 アイドル、ファッション、スポーツ、ゲーム攻略本など幅広く執筆。趣味はライヴ観戦。好きなアーティストを追いかけ世界中どこへでも行きます! 80年代モノに詳しい。
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