不協和音って具体的にどんな音のことをいうんですか? くわしくお願いします(^^...
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編集あり2012/2/921:50:21
不協和音程を含む和音を、不協和音といいます。
つまり、根音に対して、長短3度、完全4/5度、長短6度の音程以外の
音程を含んでいれば、それを不協和音といいます。
一番身近な不協和音は、セブンスコード(属七の和音)です。
これは、根音、長3度、完全5度、短7度という構成になっています。
短7度は不協和音程ですので、これは不協和音といいます。
また、第3音と第7音が減5度となっており、これも不協和音程です。
とてもエネルギーのある、堂々とした響きを持ちます。
音楽を支える重要な屋台骨として常に働きます。
この和音がないことには、音楽はまともに終われません。
一番意外な不協和音は、add9(アドナインス)コードです。
これは根音、長3度、完全5度、長9度という構成になっています。
長9度は複音程ですので、その音程の数字から7を引くことになります。
9-7=2ということです。
長2度は不協和音程ですので、これは不協和音といいます。
また、第3音と第9音が短7度になります。これも不協和音程です。
でも、とっても爽やかに響きます。
ヒット曲を作るときには欠かせません。
不協和音=美しくない和音というのは誤解です。
不協和音はたいていの場合美しく響きます。
構成だけを見るとものすごく不協和なものであっても、
適切に使うと非常に美しい流れを演出することができます。
その典型例が、マイナー・メジャーセブンスと呼ばれるコードです。
根音、短三度、完全五度、長7度という構成で、
単独で鳴らすと悲惨なくらい不自然で気持ち悪い音が出ます。
しかし、Am→AmM7→Am7→Am6 といった流れを作ってみると
この2番目に存在するマイナー・メジャーセブンスコード
「AmM7」がとても美しく、自然な響きを生み出します。
使い方によっては都会的で洗練された雰囲気にもなります。
もう一つの不協和音の例ですが、セブンス・フラットナインスコードです。
音楽の「決め事」では、短9度の音程は何としても回避せよ、
というくらい不協和な音程です。
単独で短9度を鳴らすとそれがよく分かります。
短9度は複音程なので7を引くことになります。
そうすると短2度となり、誰が聴いても不協和だと感じます。
しかし、セブンス・フラットナインスコード
(根音、長3度、完全5度、短7度、短9度)は
何とも甘~~い雰囲気が出て、ジャズやボサノバなどでは
引っ張りだこの人気を集めるコードとして振る舞います。
この和音は普通、濁りを感じさせます。
しかし巨匠の手にかかると驚くべき効果が出ます。
ベートーベンの「第九」の第4楽章(いわゆる歓喜の歌)のフーガに入る
直前には、コードネームで書くとA7(♭9)という和音が数小節にわたって現れます。
不協和音の濁りを感じさせるどころか、どんどん透明になっていき
精神が肉体の束縛から離れて浄化されていく・・・といった感覚をもたらします。
そして身も心も透明になりきった瞬間に、華やかなフーガが世界を包むという
感動的なストーリーを作り上げているのです。
逆に同曲においては、協和音を使って冷徹な問いかけを行うといった離れ業が
行われています。コードとしては「C」なのですが、
鋭く、不安定な音がまるで矢のように放たれるのです。
こういう事例から考えると、
協和音は美しいハーモニー
不協和音は美しくない音の集まり
という考えが完全に無意味だ、ということになります。
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2012/2/1003:37:46
既に先のお二人が専門的なことは説明されているので、私はあえて簡単に書きますね。
不協和音は簡単に説明すると調和のとれていない音のことです。学校の音楽等で「ドミソ」の3種類の音を同時に鳴らしたものをよく耳にしたことがあるかと思いますが、この音が簡単にいうと「調和のとれている音」です。
聴いていても曇らず抜けた音で耳に入り易く感じるかと思います。
不協和音も色々ありますが、単純にいうと「ドレソ」を同時にひいた音です。
先ほどのドミソのミをレにかえただけなのですが、先ほどのドミソの時と比べて濁っているようなもやっとした音になると思います。これが調和のとれていない音です。
ただし間違えてはいけなのは、この組み合わせはあくまで一例で他にも調和のとれている音、不協和音ともに沢山の組み合わせが存在し、それぞれ違う音が出ます。ですが基本的には濁った音が不協和音という見解で大丈夫かと思います。
不協和音=美しくないという表現がされることがありますが、これはちょっと間違いかなと思います。
実は専門的になればなるほど、この不協和音を美しく使うことができたりします。単体で弾くと不協和音は気持ち悪いとか、美しくないと思われがちですが、うまく取り入れることが出来れば「不協和音だからこそ引き出せる美しさ」というものが生まれます。
そういう意味では不協和音のほうが「美しい音」と称されてもいい気がします(^ ^)
少しでも参考になれば幸いです。
2012/2/921:01:34