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一度でいいから見てみたい!映画の舞台とされるレトロな旅館

千と千尋のモデルとなった旅館では?と噂もされた長野県の老舗旅館「金具屋」。そんな噂が出るのも仕方ないと思えるほど、歴史と味のある木造建築の宿なんです。

更新日: 2014年07月06日

akashi2さん

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長野に映画のモデルになったと噂されるレトロな旅館がある

泊まれなくても、一度この木造建築をみるだけでも元がとれそうな気がします

随所に建築的価値を見出すことができる昭和初期の建物

今では希少な木造四階建て数寄屋造りの「斎月楼」を持つ

金具屋旅館の歴史は、建物とともにあります

初代が、温泉宿を始めたのは、1758年。その前は、馬具などの金具を作る鍛冶屋だったので、「金具屋」と名付けられた

昭和初期頃の旅館建築は、日本建築の伝統やしきたりにとらわれない遊び心に富んだ異色な造りが特長

平成15年に旅館建築の斉月楼などが国指定文化財に指定された

出典ameblo.jp

赤い橋を渡ると、やがて見えてくる

木造四階建て数寄屋造りの登録文化財「斎月楼」の外観

木造4階建ての建物は、登録文化財の一つ昭和11年に建てられた斉月楼(さいげつろう)

1階から4階まで1本の木を切らずに使った柱が13本あり、釘も、ほとんど使わずに組み立てられている

宮大工の技を駆使した社寺、数寄屋、伽藍建築や遊郭様式など、日本の伝統建築のさまざまな要素が盛り込まれた「斉月楼」は、いわば旅館建築の総決算

「斎月楼」の室内

廊下にある陳列棚
なんだか日常とは違ったところに迷い込んだような気になりますね…

斉月楼1階、廊下にある陳列棚には手文庫や煙草盆、天秤や古看板など金具屋に伝わる“歴史”を展示している

昔はこの廊下脇にあるいくつもの窓の所が売店になっていたとか
外にいるかのように思わせるために軒を作り、天井は空のように青っぽい色に造られている

出典ameblo.jp

宮大工による遊び心いっぱいの意匠が、あちこちに施されている

鈍く光る重厚な雰囲気の廊下

長く長く続く階段と、アーチ状になった天井

歴史を伝え続ける宿の迷路のような廊下には、渋温泉、金具屋の歴史を語る資料が飾られている

水車のパーツが利用され、窓や廊下に埋め込まれている

数寄屋風の様々な意匠をちりばめ,細部も細かく造り分け,非日常的な空間を現出する

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