米国・ロサンゼルスのアニメエキスポ2014にて、7月4日、ニトロプラスとクリエイター虚淵玄さんのパネルイベントが行われた。
ニトロプラスからは虚淵玄さん、代表取締役の小坂崇氣さんが登壇した。さらにグッドスマイカンパニー代表取締役の安藝貴範さんもトークに参加した。

三人は現地ファンの熱烈な歓声とともに登場。まずは簡単な自己紹から始まった。その後に、ニトロプラスがどういった会社なのか小坂さんが説明した。
最初に「3分でわかるニトロプラス」と題されたムービーが流され、これまで同社が手がけた作品が矢継ぎ早に映しだされた。『魔法少女まどか☆マギカ』、『PSYCHO-PASS サイコパス』、『Fate/Zero』、『デモンベイン』、『咎狗の血』、『沙耶の唄』など人気作のビジュアルが登場する度に会場からは悲鳴にも近い歓声が上がった。ニトロプラスの作品が、西海岸のファンの心をがっちりと掴んでいる事がうかがえた。
ムービーの後はスライドを使用しニトロプラス社内の様子が投影された。「会議室は畳の部屋などを用意して快適な環境を作っています。『まどか☆マギカ』と『STEINS;GATE』の印税で会社が綺麗になりました(笑)」と小坂さんが話すと会場からは大きな笑いと拍手が起こっていた。

その後、小坂さんから虚淵さんに会社説明がバトンタッチされた。虚淵さんがこれまで担当した作品についての話に。
なかでも会場からは大きなざわめきが生まれたのは、『魔法少女まどか☆マギカ』だ。「勢いで作ったアニメだったんですけど、こんなに世界中で色々なお客さんに受けるとは思いもしませんでした。続きをどうしようかって悩んでいます。」と。続報に期待したいところだ。

また、現在放送中の『仮面ライダー鎧武』も話題に挙がった。「行き帰りの飛行機の中でラスト2話前の話しを書いている真っ最中です。日本に帰ったらすぐに最後の話しを書くつもりです。」とラストへの意気込みを語った。
11月15日に劇場公開が決定している『楽園追放』については、「全編3Dで作られており『アルペジオ』や『009 RE:CYBORG』と同じ作り方で、まだ日本でも冒険的な作り方なんですけど、成果はかなりいい感じにあがってきています。今後こういう作り方のアニメはどんどん増えていくと思います。」と作品の仕上がりに自身も満足しているようだ。

来場者からの質問コーナーでは、三人に「あなたの嫁は?」という質問が飛び出した。これには安藝さんは「内緒だよ。キルラキルのマコちゃん」、小坂さんは「すーぱーそに子ちゃんでお願いします」、虚淵さんは「ICOのヨルダが一番好きです」と三者三様の嫁を答え会場を沸かせていた。
およそ1時間、三人のざっくばらんなトークに、気になる情報も多かった。米国のファンも満喫したに違いない。《animeanime》