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経済
中国主導のアジア支援銀行、日本は出資断る 影響力強化を警戒
2014.7.6 00:56
中国が設立を目指している国際支援の金融機関「アジアインフラ投資銀行」をめぐり、日中両政府の担当責任者が6月に会談し、中国側が出資を要請していたことが5日分かった。日本は既存のアジア開発銀行との役割分担が明確ではないとして応じず、現行計画のままでは参加を見送る意向を表明した。
日本は公式の場では新銀行への参加の是非を明確にしていないが、中国が金融支援を通じてアジア各国への影響力を強めることを警戒している。日本は水面下で米国と協力し、東南アジア諸国やオーストラリアなどにも新銀行への出資を見送るよう求める方針だ。
中国は設立に向けた合意文書を今秋に取りまとめたい考えで、各国への働き掛けを強めている。新銀行をめぐる日中の争いが激しくなればアジアの経済協力に影響を及ぼす恐れがある。
新銀行は中国の習近平国家主席が設立を提唱した。途上国などのインフラ整備を資金面で支援するとし、主要国や中央アジア、中東の各国にも出資を呼び掛けている。
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