私は常日頃より
うちわより扇子
と思っております。
扇子を持ってると美しい。何なら扇子を持ってる自分が好き。
まぁまじめに扇子がお勧めなんですが、理由としては
- うちわより持ちが良い
→要するに作りが頑丈
- 広告がない
→街で配布できるような予算じゃないし、シンプルで美しい。
- 若い人も最近持ってる
→街でもよく見かけるようになりました。OLさんとか。
筆者はとにかくうちわの所帯じみた感じが小さい頃からあまり好きになれなくて、小5のときに初めて扇子を手にとってからは扇子派です。両親が仕事で保険会社の方からいただいてきただけのものだったけど和紙が張られていて百合の花が描かれていて美しかったです。今どき会社の粗品でそんなの作れないですよね。和紙の扇子も減りました。
ちなみにこの扇子は今年の6月まで使用していましたが、当然ボロボロになったので引退させました。おつかれさま。長い付き合いだったな(約14年)。
今は数年前に金沢で購入した安いけど色合いの気に入っている扇子を使用しています。
というわけで今回紹介するのは扇子。
最近は若い人向けのデザインも多いです。
けれど、あんまり和モダンからも遠ざかると痛々しいので気を付けてください。
ピックアップした商品はメンズの若い男性が持つことのできるひと品。
この季節だし、知人がこのたび昇進したので扇子を購入してみました。
ちなみに扇子は一点ものが多いので、これを機に専門店や百貨店をのぞいてみてください。流して見るよりも、ひとつひとつを観察してもらえると本当に良いものに出逢いやすいものだと思います、扇子って。
こちらが開いたとき
布は黒ベース。チェック柄ですが遊びも少しあって和の雰囲気も出てました。
黒いですが若干の透けがあるので暑苦しさはありません。
端の紙はもちろん和紙ですが、ボルドー色。
本来、私は扇子に布って好きではないのです。
やっぱり和紙の方が本物らしいし、布地って穴があるので粗いものだと風が通り抜けてしまうんです。それでいて木の部分だけ抵抗が入ってしまって、アンバランスで壊れやすくなる。
ではなぜこの扇子を選んだのか。
もちろん、薄いながら布地がしっかりしていた点と竹と布の繋ぎが繊細できちんとしていたこともありますが、一番は竹部分に工夫がされていたことでしょうか。
比較すると分かります。
上記画像の上が、今回の扇子。凸凹があります。
左の扇子は私の金沢扇子。平坦ですよね。
横で見るとより分かりやすい
これは何を意味していたか、
あらためて開くと
竹部分に穴が空いています。
しかもずれをつくっている。
これによって、布と差が大きく出ていた風の抵抗が緩和されました。
→扇ぎやすく、非常に丈夫な扇子となりました。
またこの扇子は
閉じていても美しい
というのが魅力だなと感じました。
さきほどの凸凹だけではなく、
サイドの艶感も高級感を感じました。
暑がりの知人に使ってもらえたらと思ってましたがどうなんですかね。使っているとは言ってくれていましたが、こればっかりはセンスや好み、ニーズがマッチするかどうかですからね。気に入ってもらえていたら一番嬉しいですが、気に入らないときはこれを機に自分はどういうものが好みなのかを考えて愛用できそうな扇子を探すきっかけになってもらえたら嬉しいです。
まがりなりにも小学生のころから扇子を使用してきた人間として思うのは、
扇子は毎年買い替えるよりも、長く愛用してもらえるものを見つけてほしい
と思っています。
私がなぜ今適当なものを使っているかというと、先月おさらばした扇子を超えるものに出逢えていないからです。それなりのこだわりがあるのだ。時代遅れなのかなかなか見つからないんですが、やっぱり諦めつかない。
もうフランス人の香水ばりに日本人の扇子が普及してほしい。あなたの扇子はどんな柄?なんて会話になったら良いなぁ、と思うのです。柄によってはモテたりしたら良くないですか?あっ邪ですかねすみません。
皆さんも扇子を手にとって暑すぎる夏を乗り越えてください。私は毎年、TUBEと扇子に支えられて夏を乗り越えています。秋にでもお会いしましょう。それまでに何回記事かけるかな。以上です。