日本維新の会:分党を正式決定 合流1年半で分裂
毎日新聞 2014年06月22日 20時44分(最終更新 06月23日 02時01分)
日本維新の会は22日、大阪市内で臨時党大会を開き、7月末を目標に党を解散し、分党することを正式決定した。橋下徹共同代表の新党37人(衆院31人、参院6人)と石原慎太郎共同代表の新党23人(衆院20人、参院3人)、無所属2人(いずれも衆院)に分かれる。解党し、二つの新党を結成する「分割」方式とする。2012年衆院選で自民、民主に次ぐ第3党に躍進したものの、橋下、石原両氏の合流から約1年半での分裂となった。
橋下グループは8月をめどに結いの党(14人)との合流を調整しているが、計51人にとどまり、分党前の62人から勢力を減らすことになる。
党大会で橋下氏は「トップのマネジメント不足で申し訳ない」と陳謝。新党については「当初の大阪維新の会の考え方である、徹底した改革を断行していく」と語った。
一方、東京から映像をつないで参加した石原氏は「民主党(政権)を壊滅に追い込んだことは、憲政史でも大きな意味がある」と、合流直後の12年衆院選で躍進した意義を強調。分党の理由を「大阪の方々がパートナーに結いを選んだ。政治信条と相いれない」と説明した。
この日の臨時党大会の出席は、所属する国会、地方議員ら278人のうち、約半分の138人だった。
日本維新は12年9月、地域政党・大阪維新の会を母体に結成。11月に石原氏率いる「太陽の党」が合流し、12月の衆院選で自民、民主両党に次ぐ54議席を獲得した。13年1月から、橋下、石原両氏の共同代表体制を取ってきたが、結いの党との合流や、憲法改正に対する意見の違いが表面化。両共同代表が今年5月、分党に合意した。【熊谷豪、重石岳史、寺岡俊】