7月5日(土)
全国主張発表大会、島根県予選。
朝10時、
後輩が家まで迎えに来てくれて松江に出発。
島根の県庁所在地の松江だが、滅多に行くことはない。
車で2時間ちょいだ。
わが町からは総勢14名で、この集まりに。
途中、この後輩達なぜかテンションが上がり始め、
昼飯で立ち寄ったファミレスでビールを飲み始める・・・。
結局俺が運転していくハメに、コイツら・・・。
ビール横目にアイスコーヒー飲んでたら、
すでに現場入りしている役員から電話。
「ごめん、一番引いちゃった」と。
6人中、1番バッターだ。
やったぜ!!早く終わらせる!!
お偉いさん方のトークが終わって、いざ本番。
コレで最優秀賞を取ってしまうと、中四国大会に。
だが、どうせやるんだ。テキトーにはやらないぞ。
俺をこのスピーチに選んだ入院中の先輩からも、応援メールがあった。
がんばろう。
内容はというと、この団体ではタブーとなってる問題。
イベントの合間、「助成金」についての説明が。
「県外へ向けての新しい商売」には「助成金」が出るんだと。
あほらしい。
地元の人に人気のないような商品やサービスが、
どうして外の人に売れるんだよ。
身近な人を喜ばせられないで、離れている人をどうして喜ばせられるんだ?
この辺の島根県民のコンプレックス、
どうも気に入らない。
以前、商工会の研修で東京に連れてってもらった。
そこで全国の名産品・特産品が集まるというアンテナショップを巡ったが、
どうも雰囲気が怪しい・・・。
その名産品といわれるお土産をドンドン写真に撮り、
その夜、東京時代の友人たちに見てもらった。
彼ら、一様に「知らない」という。
俺ら飲食の人間は、食に関するアンテナは普通よりは高い。
その彼らが出身県の「うまいもの」を知らないワケはない。
要するに、地元で人気が無いから「東京」に持って行って売る、
そんな発想なんだろう。
けど、そんなもんはやっぱり売れないよ。
その帰りの飛行機で、地元の美味い醤油屋の社長さんと同席になった。
商品作りに気をつけている事はなんですか?と聞くと、
特にない、と。
「だけど、隣近所の人には美味いっていってもらえるように作ってる」
この醤油、ほんと美味い。
俺が島根のお土産にするのは、いつもこの醤油だ。
カミサンの実家もこの醤油のファンだ。
全国どこに持って行っても美味いっていわれるこの醤油は
地元の人のために作られている。
これが大事なんだろう。
外に売っていくのも大切かもしれんが、
まずは地元の人に喜ばれる商品作りだ。
なにが「県外向けの商品作り」に「助成金」だ。
審査員の表情は曇る。
しかし、思っちゃったんだから仕方ない。
ま、言いたい事は言うた。
途中、なんで俺がこのオッサンたちに評価されなアカンねんと
しゃべりながらムカついてきたが、無事終了。
先ほどの後輩達、ビールどころかワインまで飲んでやがる・・・。
結果発表待たずに、みんなで飲みに行くかと話していたが、
会長が「多分おまえが優勝だから残っておいてくれ」と。
他のみんなも、絶対最優秀賞だから残ろうぜと。
ぶっちゃけ俺も余裕で最優秀賞だと思ったが・・・。
残念!2位!!
か、かっこわるい~~~~~~~~~~~~~~~!
後輩たちの慰めモードも、余計に傷つく!!
「ちゅ、ちゅ、中四国大会に行かないで済んだし」
「よよよよ、ヨカッタっすよ!ほんと一番でした!」
じゃかましい!!!!!!!!!
そっとしといてくれ!
参加賞、なんと松江のお醤油でした・・・。
なんか、重ね重ね申し訳ありません!!!
夜、先輩のゴチに。
なんか疲れてしまって、途中で抜けて早めに就寝。
7月6日(日)
朝10時、宿泊したビジネスホテルのエントランス。
チェックアウトして、後輩たちを待つ。
すると、明らかに飲みすぎた感じの後輩達が。
昨晩はずいぶんはしゃいだらしい。
こいつら、俺の応援とは名ばかりで、
ただ飲みに来たかったんだな~。
まあ、楽しかったんならヨカッタよ。
しかし昨日から飲みっぱなしの後輩ハマ。
前日から、そして今日もとても楽しそう。
「メシ行きましょうよ!途中、子供たちにケーキ買ったりしましょう!」
おまえは遅刻してんのに、なんだか幸せそうでイイな~、
とみんなで笑っていると、ハマのズボンが汚れているのに気づく。
お尻のところが、赤い。
ん?なんだコレは?
・・・血だ。
おとといから飲みっぱなしのハマ。
ついに下血。
先ほどまでのはしゃぎっぷりから一転。
帰りの車中はお通夜状態・・・。
ハマ、「明日病院行ってきます・・・」。
飲みすぎ注意だな。