学会からのお知らせ
平成21年6月24日 産経新聞朝刊の掲載記事について
平成21年7月21日
一般社団法人 日本顎関節学会
理事長 覚道健治
平成21年4月10日に、一般社団法人日本顎関節学会事務局に、本年度の虫歯予防デー(6月4日)に向けて、顎関節症の特集記事を組みたいとの申し入れがあり、4月18日開催の本学会理事会で、学会として産経新聞の取材に協力することが承認されました。
平成21年5月11日に大阪歯科大学附属病院病院長室にて本学会理事長である覚道健治に顎関節症についての取材が行われ、顎関節症の概念、標準的な診断および治療、予後について、資料を提供した上で懇切丁寧に説明し、記事内容に齟齬があってはならないので事前校閲したうえでの、発刊を約束し取材を終えました。
その後、6月4日をすぎても特集記事の掲載がなく、連絡のないまま経過していましたが、6月24日に突然、産経新聞朝刊第14面に平尾隆夫署名記事の形で事前校閲することなしに「顎関節症」と題する記事が掲載されました。
本記事の構成は、ある特定の医療機関である「バイオファミリー」で施行されている標準的ではないバイオプレートなる治療法を、顎関節症の専門学会である一般社団法人日本顎関節学会があたかも推奨するような内容であり、歯科医療、特に顎関節症の治療において間違った情報を読者に提供し、混乱をまねきかねないと考えられます。
一般社団法人日本顎関節学会は、本掲載記事に対して強く抗議すると共に、訂正記事を掲載するよう、平成21年7月21日に別紙の抗議文を産経新聞社宛に発送いたしました。
以上、ご報告申し上げます。