号泣兵庫県議:温泉出張日に神戸と大阪で切手3万円分購入
毎日新聞 2014年07月05日 12時08分(最終更新 07月05日 13時24分)
兵庫県の野々村竜太郎県議(47)=無所属、西宮市選出=の政務活動費を巡る問題で、野々村氏が城崎温泉(同県豊岡市)に出張したとする日と同じ昨年8月29日、神戸、大阪市内で切手を各約3万円分購入していたことが5日、収支報告書の記載から分かった。野々村氏は1日の記者会見で「支出は全て自分でしたもの」と説明しており、不自然な記載は虚偽の可能性もある。
政活費の2013年度収支報告書によると、野々村氏は毎月計10日前後、切手を購入。今年2月には神戸市内の金券ショップで、1週間連続で約2万〜3万円分を購入するなど、16日にわたって計39万7000円分の切手を買っていた。購入先の多くは神戸、大阪市内の金券ショップで、金額は2万9000円台が多かった。
出張日と切手購入日の大半は重ならないが、同じ日もある。城崎温泉に出張したとする昨年8月29日には神戸市内で2万9790円分、大阪市内で2万9860円分の切手を購入。城崎温泉や兵庫県佐用町への出張日に大阪、神戸市内で約3万円分の切手を買ったケースも複数あった。
一方、報告書添付のクレジットカード明細書では、ほぼ毎日「ショッピング」しており、切手代を含めて計約188万円に上った。他の購入品は不明だ。
県議会事務局は4月、日帰り出張の領収書が全くなく、品目不明な購入品があることを受け、野々村氏に出張目的や購入品の記載を求めたが、修正なしに提出されたという。【久保聡】