台中市長選・民進党候補が訪日 安倍首相への感謝伝える

【政治】 2014/07/01 19:46

林佳龍氏

(東京 1日 中央社)台湾の立法委員(国会議員)で、野党・民進党から年末の台中市長選への立候補を予定している林佳龍氏は30日、許世楷・元駐日代表(大使に相当)と、日本の自民党本部を訪れ、萩生田光一・総裁特別補佐らと会談し、安倍晋三首相への感謝を伝える書簡を渡した。

林氏は書簡で、安倍首相が台日関係促進に貢献したことへの感謝や、台湾の環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)参加に対する日本政府の支持と、アジア太平洋地域の安全保障と経済協力拡大などへの期待を伝えたという。

また、林氏は日本が安倍首相の主導のもと、日、米、豪、印による同盟結成の提案や、集団的自衛権についての議論を進め、中国大陸の台頭などの情勢変化を踏まえた、積極的な取り組みを行っていることに触れ、このことは地域の安定強化だけでなく、台湾にとっては日本と安保分野で協力する余地を大いに増やすものだと語った。

東京国立博物館で開催されている国立故宮博物院(台北市)の特別展で、ポスターなどの一部に「国立」の表記がなかった騒動については、同会談に出席した松本洋平衆院議員が陳謝し、日本側の立場を説明した。これに理解を示した林氏は、その後の話し合いや日本側の努力により、台日双方が受け入れられる結果になったと話し、開催のために不可欠だった「海外美術品等公開促進法」の成立について感謝を述べた。

(楊明珠/編集:杉野浩司)

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