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触れることのできない「透明マント」の開発がスタート

カールスルーエ工科大学の科学者たちが開発したのは、材料の機械的性質を完全に隠して、触覚には知覚不可能にする「透明マント」だ。

 
 
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TEXT BY SANDRO IANNACCONE
PHOTO BY KIT
TRANSLATION BY TAKESHI OTOSHI

WIRED NEWS (ITALIA)

image: SHUTTERSTOCK

視覚時間──わたしたちはあらゆる種類の「透明マント」を見た(実際は見ていないのだが)。しかし、カールスルーエ工科大学の科学者たちが開発したばかりの力学的「透明マント」は、「Nature Communications」でも説明されているように、完全に新しいものだ。

研究者たちがつくりだしたのは、物体を完全に触覚から隠すことが可能な「くぼみ」だ。試した人が保証しているように、指や測定装置や指をのせても、そこにはまったく何も感じられない。

装置の基礎となっている物理法則は、シンプルとは程遠い。

この透明マントは、「メタマテリアル」をベースにしている。触れられる先端が微細な針状の円錐でできている水晶格子構造をもつポリマーだ。

接触点の大きさは、対象が期待される機械的性質をもつように、大変な厳密さで計算される。メタマテリアルの下の層のなかには、硬い筒が置かれる。そして、ここで魔法が起こる。筒の中に物体を入れた瞬間、触覚から姿を消すのだ。メタマテリアルの構造が、物体に触る指の力の向きを変え、完全に隠れるようにしてしまう。

※この翻訳は抄訳です
 
 
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