生の酵素と酵素ジュースの差。

2014年6月2日 (月)
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【酵素流行りにご注意! 〜マクロビオティックな歯医者さんの食と暮らし〜】 http://blog.goo.ne.jp/mukhayuan/e/fb0b2043c00c2bc165489c6046d90096

手作り酵素ジュースや酵素シロップのレシピにある「大量に白砂糖を使いますが、発酵の過程でブドウ糖に変わるので無害です。」
「ブドウ糖は点滴にも使われる安全なものです」にいつも疑問感じます。

いやいや、白砂糖は白砂糖ですよ。
精製された砂糖は「空のカロリー=空の栄養」。
体内のカルシウムやミネラルを奪います。
砂糖を摂ることで体は糖化といって、血液を汚します、老化を早めます、子宮や胃腸の活動を鈍らせます。
結果、体を冷やして代謝を下げます。
南国のジュースやお菓子が激甘なのは、体の熱を早くとって体温を下げさせるため。

「酵素ジュース!酵素ジュース!」の先を知ろうとせずに、目先の情報だけで実践する健康法は、何の健康法にもなりませんよね。
「塩麹!塩麹!」「納豆!納豆!」「ココア!ココア!」、などなど、他の食べ物も同じですよね。

自分の体を作る食べ物は、とにかくよく知ってから食べたい私です(^^)

ブドウ糖は体への吸収が良いぶん、血糖値は急激に上昇してしまいます。
インシュリンの急激な上昇は、糖尿病だけじゃなくアレルギーなど、その他の免疫系の疾患の原因にもなりますよ。
そしてブドウ糖は酵母のエサでもあるけど、ガン細胞のエサでもあります。
ガン細胞は通常細胞の何倍ものブドウ糖をエネルギーとして必要にしますから。

酵素はふつーに果物や生野菜から摂れるし、大根おろしなどすりおろし野菜などはさらに酵素が摂れるし、そもそも日本人には、味噌や漬物、醤油、梅干し、酢、納豆など、身の回りに酵素の宝庫な発酵食品があるじゃないの〜。

その場の流行に飛びついたりしなくても、普通の食生活から酵素を摂っていればじゅうぶんいいのですが、「酵素!酵素!」となると、もう目の前の情報しか見えなくなってしまいがちです。人間って。

酵素を摂るべくして「余分なものを摂る」ことになって、このリンクのように逆効果になることもあるんですよねー。
毎日毎日飲んでるその酵素ジュースの白砂糖は、体の酸化や虫歯の原因になるばかりか、その白砂糖に含まれている農薬や遺伝子組み換え肥料もせっせと摂ることになりますから・・。

ま、酵素ジュースも楽しむためのものであれば、市販の清涼飲料水よりはいいと思うんです。
イコール嗜好品として。
だって、ごはんも、小麦粉も、ハチミツも、果物も、ジュースも、コーラも、全部ブドウ糖に変わりますし。

ただ白砂糖を使うのは代謝を下げるし、ミネラルの吸収も妨げるのでよくないと思うので、きび砂糖や黒砂糖で作るほうがまだいいと思います。
(三温糖は上白糖を加工処理したものだからもっと良くない。)
ミネラル豊富な黒砂糖やきび砂糖で作ると失敗しやすいと思われがちですが、そんなことはなく、ゆっくりした発酵ですがちゃんと作れますよ。

あれもダメ、これもダメということでなく、TVで「これが効く!」と聞いたら薬のように毎日食べたり、食べたくないのに食べるというのが一番良くないと思うのですね。

疲れたら塩っからいものが食べたくなる。
風邪をひいたらビタミンのある果物が食べたくなる。
暖かい日は白米が食べたくなり、体が冷えたら玄米が食べたくなる。

「これを食べなきゃいけない」じゃなくて、
「今、自分の体は何を欲しているか」と、自分や家族の体にちゃんと耳を澄ませることが一番重要だと思います。

うちは、酵素・乳酸菌の宝庫のぬか漬け、味噌、白菜漬け(夏はきゅうりや茄子)、常に仕込んでます。
とりあえず、日本の昔ながらの食べ物食べていれば間違えない(笑)
酵素ジュースや、グリーンスムージーや、青汁がなかった時代(いやそれどころか食べ物がまともになかった時代に)から、長寿国を支えている伝統食なのですから。
そして旬の生命力あふれる生野菜と果物を食べる。
お腹が空いたら食べる。
そう空腹。
まず「お腹がグゥ〜っとなる感覚」を取り戻す。
たくさん摂る必要はなく、無農薬で旬のものを適量でじゅうぶん。
戦後、乳製品や肉食が普及するよりずっと昔のほうが、日本人の骨、元気です。

本当に栄養のあるものでない限り、野菜には農薬、加工品には添加物、畜産品には遺伝子組み換えにホルモン剤や抗生物質。
いろいろ摂り過ぎになるだけ。
成人病やガンなど、現代の病気にはぜんぶ「過多」がつきますから。

「もう食べられるものがない」という視点を変えてみる。
「食べられるもの」だけ選んで行けば、ほんとうに体に必要なものだけが残るはず。

トクホに、健康油に、酵素ジュースにと、余分なリスクを足し算していくんではなくて「増やすことより減らすこと」が、自分を素直に健康にしていくと思うのです。

身に心に、本当の滋養になるものを、おいしく、たのしく。
体の直感、大切ですね。

あと、私、基本冷え体質なので、あるとどうしても糖質の摂りすぎになるから、手作りジュース系は作らないようにしてます。
というか、梅シロップや、しそジュースや酵素ジュースなどの白砂糖のするどい甘さがどうも苦手で、、。
仕込むなら、梅干しとか、梅じょうゆとか、シソ醤油とか、どうしてもメシのたしになるようなものばかり考えてしまいます(笑)
たまに生姜シロップをきび砂糖で漬けますが、まろやかで美味しい。


というわけで、母から聞いたメモ。
【梅じょうゆの作り方】
梅のエキスと香りが移った梅じょうゆは、冷奴や煮物、つけだれなど、あらゆる料理に使える。
そうめんつゆに入れるとも香りもよく、さっぱりとして、夏も食欲わく。
夏バテにも良さそうな感じ。

【作り方】
青梅300gを洗い、なり口を取る。
保存ビンを焼酎で拭いて消毒し、梅を入れ、醤油2カップから様子をみて梅がかぶるまで注ぐ。
梅が浮いてこないようにガーゼをのせて、フタをし、常温保存。

1ヶ月後から使える。賞味期間は2年。

残った青梅もきざんて和え物にしたり、炒飯や、おにぎり、うどんにトッピングしたり、使い道多し。

家族の体は、自分の作るごはんでできている。
だから、自分の目でみて、つくるごはんは、おいしい、しあわせ。

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