何書こうか迷ったのですが、区切りがいいので、昨年9月6日を最後に更新が止まっていた、LPOの書籍連動記事でも書こうと思います。
5-1.迷ったときの「A/Bテスト」頼み
A/Bテスト(スプリットラン)は、Webサイトのみならず、DMやチラシでもよく使われるテストマーケティング手法です。
・キャッチコピー
・写真
・色合い
・レイアウト
等の異なる画像やチラシを複数用意して、個別に反応を探るわけですね。
一般的には、以下の3点がA/Bテストを実施する際のお決まりとされてます。
1. 変更するのは1点だけ
反応の良いキャッチコピーを探るのであれば、キャッチコピーだけ変えるようにしましょう。写真や色合いまで変えてしまうと、訪問者が何に反応したか分からないからです。
2. テスト結果を見るには、一定数の分母が必要
・画像Aを見た100人のうち、3人がコンバージョンした
・画像Bを見た100人のうち、2人がコンバージョンした
では、画像Aが優位だという証拠としては弱いものです。確証には至らない。
・画像Aを見た10,000人のうち、300人がコンバージョンした
・画像Bを見た10,000人のうち、200人がコンバージョンした
くらいになると、統計学的な視点からも画像Aが優位だと言うことができます。
3. 時間・地域・ターゲットは極力同条件にする
・画像Aは1月1日から7日まで掲載
・画像Bは1月8日から14日まで掲載
これでは季節イベント等、外部要因で反応が変わってしまいます。可能な限り同条件で反応を探るようにしましょう。
ただ・・・私の経験から言うと、これらのお決まりは絶対条件ではありません。現場では、もっと柔軟に対応する方が、結果的に繁盛に繋がることが多いようです。
1. ベスト画像で比較する
キャッチコピーが変われば、それにマッチする写真や画像内のレイアウトも変わってきます。デザイナーからすれば当然な考えですが、「お決まり」に縛られすぎると、ちと無理なテストになってしまいます。
2つのコピーがあれば、個々にベストマッチする(であろう)画像を作り込んでテストしてしまいましょう。デザイナー同士で勝負させたっていいんです。
その方が数値の差が出やすいので、選択する際に踏ん切りがつきます。
また、ありがちなのが、
・なぜ、ココマッチーのコンサルティングが選ばれるのか?
・日本NO.1の繁盛コンサルティングを目指して…
のように、抽象的なキャッチコピー同士の比較です。これも、目立った差は生じにくいものです。
・広告費1/2で集客170%達成!驚異のリスティング広告+LPO戦術とは?
(実績アピール型)
・月間100万円以上リスティング広告費を出せる企業様へ
(セグメント型)
のように、キャッチコピーの「型」を明確に変えなければ、テストする意味は薄くなってしまいます。
どっちの型がウケるのか?を探った上で、それをブラッシュアップするために、追っかけでA/Bテストを繰り返す方が現実的です。
2. 成功の指標は必ずしもコンバージョンではない
1ページ完結型のランディングページで資料請求をゴールにする場合は、CVRを指標にするケースがほとんどですが、
・フォームの反応よりも電話の方が圧倒的に多い
・サテライトサイトへの振り分け型ページでテストする
・コンバージョンユーザーのほとんどがリピーターの場合
のように、同一セッション内でのコンバージョンが少なかったり、(現状のシステムでは)計測が難しい場合は、直帰率やサブページへの誘導率等を指標にしましょう。
つまり・・・コンバージョンの定義が重要だということです。
A/Bテストは目的ではありません。実施ページの目的に合わせたテストを計画し、コンバージョンを定義しましょう。
3.テストバカにならない
A/Bテストは、Webマーケティングの流れの中で、ほんの1点の施策にすぎません。慣れてくると、アレもコレもとやってみたくなりますが、「今やるべき事なのか?」もう一度考えてみましょう。
資料請求のCVRが5%ある状態で、さらに上を目指すのは得策ではありませんよね?そのページにいつまでも縛られてないで、
・資料そのものの見直しやアフターフォローを見直す
・広告戦略を見直す
・既存の資料請求者へDMを打つ
といったことに目を向けてみましょう。
そういった意味で、CVRや直帰率といった数値の指標を身につけることは、次の施策を打つ上での鍵となります。
サイト全体の直帰率は40〜60%が基準値ですが、広告流入がメインで「資料請求するorしない」系のLPの場合、80%だって正常値なのです。
いや〜、A/Bテストって本当に奥が深いですね。
そんなわけで・・・
2011年もよろしくお願いします!!
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