号泣兵庫県議:「出張」日に近所で買い物 事務費計上
毎日新聞 2014年07月06日 07時30分
兵庫県の野々村竜太郎県議(47)=無所属、西宮市選出=の政務活動費を巡る問題で、野々村氏が昨年4月、遠方へ出張した記録がある日に、自宅近くのスーパーで少額(1回109〜943円)の買い物を繰り返し、「事務費」に計上していたことが収支報告書の記載で分かった。県議会の「政活費の手引」では、事務費に計上できるのは文房具など事務用品代やOA機器のリース料など。同僚県議から「不自然だ」として説明を求める声が上がっている。
政活費の2013年度収支報告書によると、野々村氏は昨年4月のうち16日間、西宮市内の自宅近くのスーパー2カ所で計19回買い物をしていた。収支報告書に添付されたクレジットカードの利用明細書に購入品目の記載はなかった。
買い物をした日は全て出張の記録と同じ日。福岡出張の12日には2回(339円と514円)、東京出張の26日には3回(296円、306円、675円)買い物をしていた。4月以外もほぼ毎月、連日のようにスーパーで買い物をし、13年度の事務費は大量購入した切手代と合わせて計約188万円だった。
無所属の県議は「こんな頻度で何を買うのか疑問。県民に説明すべきだ」と話した。
一方、野々村氏が城崎温泉(兵庫県豊岡市)に出張したとする昨年9月2日は大雨の影響で、大阪、神戸方面から城崎に向かう特急電車が夕方まで運休していたことが分かった。片道約3時間かかるため夕方から日帰りするのは困難だが、野々村氏は1日の記者会見で「出張は全て日帰り」と説明している。【久保聡、神足俊輔】