社会

神奈川県央地域でバイク74台盗む 少年グループ18人逮捕

 県警少年捜査課と海老名、伊勢原署などの連合捜査本部は2日までに、県央地域を拠点とする少年グループによる強盗や窃盗事件など計154件を立件、16歳から19歳の少年15人を含む計18人を窃盗や強盗などの容疑で逮捕した。被害総額は約700万円で、ミニバイク74台も強盗などの被害に遭った。グループは解体され、捜査は終結した。

 2日に窃盗容疑で逮捕された座間市に住む建設作業員の少年(17)は、ほかの3人と共謀し、2013年6月24日午前1時ごろ、伊勢原市上平間の資材置き場で、自動販売機を壊して現金4230円を盗んだ疑いが持たれている。

 県警によると、建設作業員らは、伊勢原市内でバイク店を経営するグループOBの佐々木勇介被告(33)=盗品等保管罪などで公判中=の指示で、13年5月ごろに暴走族グループを結成。同被告から「面倒を見てやる」「(俺は)やくざだ。人を殺したことがある」などと言われ、伊勢原や厚木、海老名市などでバイク盗や強盗のほか恐喝やひったくり、侵入盗などを繰り返し、バイクや現金を同被告に渡していた。

 少年らが盗むなどしたバイクは、同被告とバイク店の従業員の男性(21)=盗品等運搬罪で有罪判決=がいったん分解。別に購入した車台番号が刻印されたバイクのフレームに部品を組み付けて1台に仕上げ、転売する手口で利益を上げていた。

【神奈川新聞】