「うちの娘が、こばやしさんの助産院に通っているよ」
2012年秋、「ママと赤ちゃんにやさしいエアコン」のプロモーションを考えている時、社内からそんな声がでてきました。こばやしさんについて話を聞くと、助産師としてたくさんのママと赤ちゃんと真剣に向き合い、また10人の子育て中のママであり、すごくパワフルな方だと知り、ぜひこばやしさんと一緒に取り組みたいと思いました。
エアコンが苦手な人の多くが、体にあたる風が不快だと感じているということから、シャープは10年以上前から「体に直接あたらない風」を徹底的に追及し、こだわって商品をつくってきました。しかし、「風」は目に見えないので、その良さをなかなかうまく伝えることができませんでした。どうすれば伝えられるか・・・と考えたところ、エアコンの風にもっとも注意が必要なのは「赤ちゃん」だということにたどりつきました。
そこで、子育て中のママたちにインタビューを実施したところ、その中には、産後で体調が崩れていても、赤ちゃんや家族を第一に考えて、自分のことを二の次にしているというママの声がありました。そういった悩みを知り、ぜひママたちも安心して使える、使って喜んでもらえる商品をつくりたい、との思いから「ママと赤ちゃんにやさしいエアコン」が生まれました。
そんなシャープの「ママと赤ちゃんにやさしいエアコン」のコンセプトと思いを元に、この度、こばやしさんに協力を依頼したところ、心よく快諾していただき、こばやしさん家の空調の事情から、ママと赤ちゃんの事、ママへのアドバイスなどたくさんのお話を伺うことが出来ました。
・普段エアコンはどのように使用していますか?
空調を使いだす時期は外の気温にもよります。温度調整は、体感温度に合わせて調整しています。
・換気の頻度を教えてください。
朝晩2回は換気をしています。室内の空気をできるだけ清潔に保てるようプラズマクラスター付きの空気清浄機も使って気をつけています。
・10人目のお子さんが生まれて、気を使っていることはありますか?
冷房の場合は、やはり冷えすぎず、風が直接あたらないよう気をつけています。あと、タイマー設定や、エアコンをつけたり切ったりはなるべくせずに、一晩中つけるようにしています。
とくに赤ちゃんはたくさん汗をかきます。例えば夜中、タイマー設定にして眠ったとします。その後タイマーでエアコンが切れ、子どもの様子を見ると汗だくになっていることがあります。そこで着替えさせれば良いのですが、汗だくのまま冷房をつけてしまうと、気化熱で一気に熱が奪われ低体温になり、風邪を引いてしまう原因にもなります。そのためわが家では温度を高めに設定し、あえて一晩中エアコンをつけています。
・エアコンを使うと乾燥するのが苦手という方が多いですが、こばやしさんはどのような対策をされていますか?
エアコンをつけると空気の乾燥が気になるので、加湿機を使ったり、お湯をわかす、濡れタオルを室内に干す、あとは水分をしっかりとるようにしています。
・子どもたちにエアコンの使い方で注意していることはありますか?
子どもたちには、自分が少し暑いなと感じるくらい、もうあと1℃低ければ気持ち良いかなという温度設定にするよう勧めています。あとは「外出するときはちゃんとエアコンを消しなさい!」と注意しています。(笑)
ママと赤ちゃんへ、とても大切な事をアドバイス。
シャープの視点からエアコンについてアドバイス。
赤ちゃんにエアコンの風があたらないようにしましょう。
赤ちゃんは、皮膚の薄さが大人の半分くらいで、体温調節がとても未熟です。それなので、風を直接あててしまうと、簡単に熱が逃げてしまい低体温になったり、急に体温が上がって簡単に脱水を起こしたりしてしまうんです。そして脱水によって、発熱する事もよくあります。ベビーベッドを置くときは、出来るだけ、大人がエアコンの前に立ってみて、どこに風があたるのか確認してからベッドの位置を考えてください。
シャープ かねみつ より一言。
エアコンの風をしっかりとコントロールする『ロングパネル』搭載エアコンなら、冷たい風を直接体にあてないように、ロングパネルが冷たい風を天井方向に持ちあげ、風を感じず爽やかな涼しさを得られます。風があたりにくいので、ベビーベッドを置く位置にも自由がききます。
夏場ならママが心地良いと感じる温度より1度高く、
冬場は1度低く設定してください。
育児本などでは外気温が何度、湿度が何%でエアコンを使うようにとアドバイスが書かれていることもありますが、気温や湿度のバランスは毎日変わります。気温が高くとも湿度が低く過ごしやすい日もあれば、その逆の日もあります。できるだけママの直感、体感温度を基準にエアコンを使用してください。
シャープ かねみつ より一言。
エコ自動運転なら、今の季節や外の気温、室温から、最適な運転と設定温度をエアコンが自動で選んでくれます。また、お部屋の湿度、日差し、照明、足もと温度をそれぞれのセンサーで検知して、体感温度や生活に応じて、無理なく省エネ運転するようにかしこく制御してくれるので、エアコンにお任せできます。
[ D-SXシリーズを中心に説明をしています。 ]
下半身から暖めて、上半身は涼しい状態に。
赤ちゃんもそうですが、産後・妊娠中のママは自律神経が乱れる方が多いです。ほっぺたなど首から上は、毛細血管が多いのですが、そこに暖房の風をあてることで、毛細血管が拡張します。そのため顔がほてったり、気分が悪くなったりすることがあります。下半身から温めて、上半身は涼しい状態になるよう気をつけましょう。
シャープ かねみつ より一言。
暖かい空気は軽いので、エアコン暖房の風は舞い上がって顔付近に嫌な温風を感じ、足もとは冷えることがあります。『ロングパネル』搭載エアコンなら、暖かい風をロングパネルでしっかり抑えこみ、床面に暖かさを届けます。顔は火照らず、足もとからしっかり暖めることができます。また、D-SXシリーズなら足もとの温度を直接設定できます。足もとからしっかり暖まります。
3つのポイントとは別に、
お家の中でもおこる熱中症。
その危険について、
こばやしさんの体験を元に、
お話していただきました。
昨年の夏、長男が「頭がいたい。微熱がある。でも風邪の症状はない」と朝起きて訴えるので、どうしたのか訊いたところ、窓を閉め切った状態でエアコンを使わず、30℃近い部屋で水分もとらず眠っていたそうなんです。どうやら室内で熱中症になったようです。長男には電気代がかかってもいいから、暑い日、湿度が高い日はエアコンをちゃんとつけた方がいいと伝えました。
少し前の事ですが、近所のお母さんがお子さんを抱えて、「こばやしさーん!うちの子の様子がおかしい!」と家に飛び込んでこられました。びっくりして様子を見ると、子どもはぐったりして顔色も悪く、痙攣をおこしていました。何事かと思った矢先、その子が玄関で嘔吐したんです。6月の梅雨の時期でしたので「これはもしや熱中症かも」と思い、よくよく事情を訊くと、午前中に水筒を忘れてサッカーの練習に行ったそうです。その日は気温は高くないけど、湿度がとても高い日でした。水分をとらずにサッカーをして家に帰ってきたところ、「しんどい」と訴えるのでしばらく横になって休ませていたそうです。けれど、その部屋はエアコンをつけていなかったため、湿度が高いままの状態でした。おそらく、室内環境が熱中症を悪化させ意識障害をおこしてしまったようです。とりあえず氷で体を冷やし、救急車を呼び病院に行ったところ、やはり熱中症だということでした。こういう場合は、帰ってきた時点で、水分をしっかりとらせて、エアコンをつけて除湿し、涼しい場所で休ませることが大事です。
エアコンをつけることに抵抗のあるママは多いみたいです。実際エアコンを使うことで、空気が乾燥したり、疲れやすくなるということはあるかもしれません。しかしそれは風が直接あたることなどが原因だと思います。使い方を誤らなければ、むしろ健康を保つのに役立つと思うので、我慢せずに使ってほしいと思います。
『みはり機能』なら、エアコン運転中だけでなく運転オフ時でも、エアコンが温度と湿度を常にみはって、夏の高温・高湿や冬の乾燥をお知らせしてくれます。エアコンを使う目安にぜひ活用してください。また、暑過ぎる場合に、自動で冷房や扇風機モードが運転を開始する設定も選ぶことができます。
ぜひ、こばやしさんにも使っていただきたい!と思い、
こばやしさんの働く『助産院ばぶばぶ』に
「ママと赤ちゃんにやさしいエアコン」を取り付けてもらいました!
・使用しはじめて、何か変わったことはありますか?
いつもママたちには「エアコン今つけてるので、寒かったり暑かったりする時は教えてね」と伝えています。以前はやはり「ちょっと寒いです」や「ちょっと暑いです」ということを言われる方も多く、温度設定を変えたり、エアコンを消す事で調整していました。でも「ママと赤ちゃんにやさしいエアコン」に変えてからは、風がふわーっとやさしく、直接あたる事がなくなり、「寒い、暑い」との訴えがほとんどなくなりました。
私自身、エアコンの風がくる位置で一日仕事をしているので、以前は乾燥のため喉がよく乾いていたのですが、そういったこともなくなりました。
・何か冷暖房以外で変わったことはありますか?
「ママと赤ちゃんにやさしいエアコン」を使い始めたのが、バレンタインの時期でした。毎年、家の2階で5人の女の子たちがそれぞれ20人分くらい、全部で100人分のチョコレートを大量に作るのですが、いつもその時期になるとチョコレートのぷんぷんと甘いニオイが1階の助産院スペースにも漂っていたんです。それが、エアコンのプラズマクラスターをつけることで、1階はほとんど匂わなくなって、2階に上がる階段の 5段目くらいから甘いニオイがするように変わりました。その違いははっきりと感じました。
また、わが家はたくさんの赤ちゃんが出入りするので、子ども達の友人に、「こばやし家のニオイってどんなの?」と訊ねると、「甘いニオイがする」といつも言われていました。それは、母乳などの独特のニオイなのですが、プラズマクラスターが付いたこのエアコンを使ってから気にならなくなりました。
※こちらのインタビュー内容は個人の感想であり、効能・効果を保証するものではありません。
・普段エアコンは使っていますか?
基本は夏に使用しますが、冬はストーブなどと併用して補助的にエアコンを使うこともあります。
・エアコンの使い方で気をつけていることはありますか?
冷えすぎないように、子どもの汗を見ながら使用しています。
・エアコンで苦手なことはありますか?
とくに苦手なことはないです。
・エアコンで何か気になることはありますか?
フィルター掃除は定期的にするようにしています。
・子どもが生まれてから、エアコン使い方は変わりましたか?
部屋の中でも熱中症になると知ってからは、我慢せずエアコンを使用するようになりました。あと、子どもに風があたらないようにも気をつけています。
「ママと赤ちゃんにやさしいエアコン」には、お部屋の温度・湿度が高くなると、お知らせしたり、自動で冷房や扇風機モードが運転する『みはり機能』があります。お部屋の温度・湿度管理の目安にぜひご活用ください。
・普段エアコンは使っていますか?
エアコンは一日中つけています。冬は眠る時には切るのですが、夏は一晩中つけています。
・エアコンの使い方で気をつけていることはありますか?
冷えすぎないように、温度設定には気をつけています。
・エアコンで苦手なことはありますか?
苦手なことはないです。
・エアコンで何か気になることはありますか?
フィルターの掃除を久しぶりにすると、ホコリがすごくついてて驚きました。また、掃除をしてからニオイがでるようになったのが気になります。自動でフィルターのお掃除運転するエアコンもありますが、どのくらい電気代がかかるのかも気になります。
あとは、除湿の使い方がよくわからないです。除湿を使ってもあまり涼しくならなくて…。
・子どもが生まれてから、エアコン使い方は変わりましたか?
以前は窓を開けて扇風機で涼むようにしていましたが、我慢せずエアコンを使うようになりました。電気代より子どもの健康が大事なので。あと、子どもに風があたらないように気をつけています。
自動お掃除機能がないエアコンでは、2週間に1回を目安にフィルターのお手入れをしてください。汚れを掃除機で吸い取り、水洗いし、日陰でよく乾かしてからエアコンに取り付けてください。当社のエアコンの場合、フィルター掃除自動運転1回の電気代は約0.04円※ですので、電気代を気にせずご利用いただけます。フィルターにホコリがつまると、冷暖房の効率が低下し余分に電気を消費して、電気代が約5~10%のムダになります。定期的なお手入れをおすすめします。
除湿運転は、温度をあまり下げずに湿度を下げる運転です。温度も湿度も高い日は、冷房運転がおすすめです。
※AY-D40SX。フィルター掃除運転時、料金単価は22円/kWh(税込)で算出。消費電力量0.8Wh。
・普段エアコンは使っていますか?
夏も冬もエアコンを使っています。
・エアコンの使い方で気をつけていることはありますか?
冬は特に加湿には気をつけています。あとはエアコンのフィルターのお掃除も。
・エアコンで苦手なことはありますか?
温度設定をしても、その設定した温度にはならないので、毎回調整しないといけないこと。体感温度や自分の体調によっても違うので温度設定には気を使います。
あと、エアコンを使うと乾燥するので、エアコンから直接加湿をしてほしい。
・エアコンで何か気になることはありますか?
私の住むマンションの備えつけのエアコンは清浄機能がなく、ニオイが気になります。
・子どもが生まれてから、エアコン使い方は変わりましたか?
子どもが生まれるまでは、あまりエアコンはつけず、夏は窓を開けて、扇風機でしのいでいましたが、今は積極的につけるようになりました。
「ママと赤ちゃんにやさしいエアコン」には『エコ自動運転』があり、日差しや湿度などをセンサーでみて、省エネ性と体感温度を考慮して設定温度を自動で調整します。また、エアコン運転を停止すると、エアコン内部を乾かし、同時にプラズマクラスターイオンを出して、エアコン内部を乾燥してカビの増殖を抑制する『内部清浄』機能も搭載しています。また、エアコンの暖房運転に合わせて、当社製加湿空気清浄機※を連動運転させ、お部屋の温度・湿度をトータルケアすることもできます。
※「連動運転」機能を使用するには、エアコンとの連動機能を搭載した当社製加湿空気清浄機(別売)が別途必要です。
対応機種の詳細はこちらをご覧ください。
・普段エアコンは使っていますか?
夏はエアコンを使っています。冬は主に床暖房とガスファンヒーターを使っています。
・エアコンの使い方で気をつけていることはありますか?
よく子どもが風邪をひくので、温度を少し高めにして使っています。
・エアコンで苦手なことはありますか?
冬場にエアコンを使うと、温風で顔がすごくカサカサになってしまうのが苦手です。
・エアコンで何か気になることはありますか?
また、子どもが生まれて、家にいる時間が長くなり、エアコンを一日中つけることが多いので、電気代が心配になりました。
・子どもが生まれてから、エアコン使い方は変わりましたか?
エアコンの使用時間が長くなるのと、風が直接あたらないようにということを気をつけました。
「ママと赤ちゃんにやさしいエアコン」のロングパネルでは、暖房時は下から開いて、風をしっかり抑え、足もとから暖めます。そのため風が顔に直接あたりにくく、温風が苦手という方にも安心して使用していただけます。
※こちらのインタビュー内容は個人の感想であり、効能・効果を保証するものではありません。
「ママが笑顔でいられる事を大事にしてください」
我慢しすぎないでほしい。子育てはこうあるべき、ママはこうあるべき、子どもはかわいいと思うのが普通とか、がんばりすぎるからしんどくなってしまうんですね。空調もそうですが、周りから「これが良いんだって」と話を聞いて、それがベストな答えとするならば、そのベストを求めすぎないでほしいです。子どもの健康のために、暑いところで我慢して、イライラして子どもにあたってしまう状況なら、涼しく快適な状況を作ってほしいです。暑かったら冷房をつけたらいいし、冷えすぎたら温度をもどせばいい。失敗しながら子育てをすれば良いので、いつも完璧な状態を求める必要はないですよ。
エアコンはよくないと思いこみ、暑くてもここでエアコンをつけると「母親として負けだ」と思ってる方も多いです。でもそんなことで勝ち負けは決まらないし、良い子育ては何かというと、ママが笑顔でいることです。ママが笑顔で楽しいなと思っていることを、赤ちゃんは一番望んでいるから、先入観やプライドで我慢はせず、ママが笑顔でいられる事を大事にしてください。
「ママと赤ちゃんにやさしいエアコン」は、一人だけに風をあてて、その人を冷やすのではなく、家族みんなでお部屋全体を快適にするにはどうしたらいいかという観点でモノづくりをしています。普段の生活の中で、家族を優先してママが我慢していることもあるかと思います。ママが健康で、ストレスなく過ごせる環境は、家族誰にとっても快適に過ごせる環境だと思います。エアコンや家電を上手に使って、ぜひママ自身のことも大切に、豊かな生活を送ってもらえることを願っています。
※こちらのインタビュー内容は個人の感想であり、効能・効果を保証するものではありません。
大阪と京都の境目、名水百選でも知られる天王山トンネルのふもと、山に囲まれ恵まれた自然の中で生まれ育つ。4男6女の母親でありながら、助産院「ばぶばぶ」の院長を務め、妊婦や母子の支援に取り組んでいる。
2013年7月 角川書店より初エッセイ「みんな違っていいやん! 4男5女のママさん助産師が教える妊娠・出産アドバイス」出版