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号泣県議、抗議1500件に 「連日の出張不自然」の指摘も再三無視

産経新聞 7月5日(土)11時10分配信

 兵庫県の野々村竜太郎県議(47)=無所属、西宮市選出=が3年間で計345回の日帰り出張を繰り返したとして政務活動費から約780万円を支出し、釈明会見で号泣した問題で、平成25年度分の使途に関する報告書に不備がないか議会事務局が調べる年3回の中間点検に野々村氏が応じていなかったことが4日、議会事務局への取材で明らかになった。出張の具体的な目的などを記載するよう求めた2回の修正要求も無視しており、野々村氏のずさんな対応にも批判が集まりそうだ。

 議会事務局によると、政務活動費の報告書は県条例に基づき、毎年4月中に前年度の1年分を提出することになっている。領収書の未添付などの不備を防ぐため、議会事務局は正式な提出の前に年3回、報告書の中間点検を受けるよう各議員に要請している。

 25年度分の中間点検をほとんどの議員が受けていたが、野々村氏は1回も応じなかった。事務局は「あくまで事務局からのお願いなので違法性はない」として催促しなかった。

 事務局が今年4月、野々村氏から提出を受けた報告書を調べ、領収書がないままの連日の日帰り出張など不自然な点を確認。報告書を返却して出張目的などを記載するよう求める修正要求を2度行ったが、野々村氏はいずれも修正をしないまま報告書を提出したという。

 一方、議会事務局や県広聴室など県庁に寄せられた抗議や苦情の電話、メールなどは4日夕で累計1552件に達し、3日夕までの737件から倍増した。

最終更新:7月5日(土)11時10分

産経新聞

 

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