ソウル=貝瀬秋彦
2014年7月5日21時23分
中国の習近平(シーチンピン)国家主席と韓国の朴槿恵(パククネ)大統領がソウルでの一連の会談で、安倍政権への懸念で歩調を合わせたことについて、韓国内では「中国に取り込まれるのでは」「米国に疑心を持たれるのでは」といった警戒の声が上がっている。
中央日報は5日、「米国は、韓国が中国側に急速に傾いていると疑う可能性がある」と懸念を示した。東亜日報は中国が韓国を「日本たたき」に引き込み、米韓同盟や日米韓協調に亀裂を入れようとしているとし、「政府は国益が損なわれないよう、『等距離外交』でバランスを取る必要がある」と指摘した。
韓国大統領府関係者によると、両首脳は3日の首脳会談などで安倍政権の河野談話検証に「遺憾を共有」し、集団的自衛権行使容認についても、「日本の安保政策には透明性が必要」との考えで一致した。
おすすめコンテンツ
※Twitterのサービスが混み合っている時など、ツイートが表示されない場合もあります。
朝日新聞国際報道部
PR比べてお得!