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【北陸経済ニュース】

JR西・真鍋社長 新幹線戦略語る

北陸新幹線開業に向けて観光戦略や敦賀以西などについて語る真鍋精志社長(中)=中日新聞北陸本社で

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 金沢市の中日新聞北陸本社を26日に訪れたJR西日本の真鍋精志社長は、約9カ月後に迫った北陸新幹線開業に向けて課題や展望を語った。一問一答は次の通り。

金沢駅での在来線接続 15分以内に

 −金沢駅の新幹線と在来線の乗り換えはどうなる。

 在来線との利便性を考え、二階のホームと一階改札口との中間にある「中二階」から新幹線ホーム側へ行けるようにし、そこに乗り換え用改札口を設置する。在来線との接続時間は十五分以内になるだろう。

 −与党プロジェクトチームが金沢−敦賀間の工期短縮を要望中だ。

 時期が早まることは歓迎だが、三年短縮となるとフリーゲージトレイン(FGT、軌間可変電車)の開発が間に合うかが微妙で、敦賀駅で乗り換えが必要になるかも。在来線・新幹線のホームが離れていて時間がかかり新幹線を使う効果が薄れるので工夫したい。

 −敦賀以西は米原ルートが有力だが。

 現実的だろうか。北陸新幹線と東海道新幹線の運行管理システムが異なる課題もある。リニアができる前に東海道新幹線のダイヤに空きができるかも疑問だ。

 −七尾線に導入予定の観光列車の概要は。

 JR九州の「指宿のたまて箱」のように利用者に楽しんでいただける仕様にする。輪島塗など能登の伝統工芸を車内で紹介するアイデアも練っている。

 −広域観光ルートの開発に向けた動きは。

 グループで七月から金沢駅と富山の五箇山、岐阜の白川郷、高山市をつなぐ観光バスを運行する。十月から富山駅から氷見市を経由し和倉温泉に向かうルートと、金沢駅から加賀温泉経由で福井の恐竜博物館、永平寺、あわら温泉をつなぐルートも始める予定だ。

 

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