今週は不眠不休で作曲しております。よく寝る子で知られる私としては異例の頑張りで、なんだかもう、新しい世界が見えてまいりました。そのおかげでいい感じの仕上がりになっており、良いものをお届けできるのではないかと期待しております。ということで休憩ブログ、私にとってブログを書く事は休憩に入ります。癒され

最近アニクラが気になっております。24年の付き合いの幼馴染に去年ぐらいに聞いたところ、どうやらアニメソングのクラブイベントは通常アニクラと呼ばれるらしいです。元々私が出演していた初期のアニクラ(2008年)DENPA!!!に普通のイケメンだった彼をお誘いした所、新世界が開いてしまったわけですが、今では私よりもアニメ・アニメソングに十倍詳しいお人ととなりました。

私がよく出演しているHARDCORE TECHNOの界隈(もしくはシーン、シーンというにはあまりに違和感があるのでここでは界隈で統一します)は、最新アニメソングネタのハードコアテクノトラックが頻繁にかかりますが、所謂アニクラと言われる界隈とはシーンが離れています。離れていますと言ってもレゲエクラバーから見たら「秋葉原と御茶ノ水は離れています」と言うぐらい隣通しな訳ですが、あんまりお客さんもDJも被りません。

REMIX アニメソングの界隈をよく知らないので触れたことのある範囲の最小限のところから憶測で言いますが、アニメソングREMIXが[GABBER VERSION] / [まどマギ]という分子分母で成り立っているとするとGABBERのアニメネタが[まどマギネタ] / [GABBER]というような分子分母の構成であり、鳴っている音が同じでも文脈がひっくり返っているように見えます。レゲエクラバーから見たら同じ音ですが、踊っている側の文脈は真逆ですね。

だからHARDCORE TECHNOにおいてのアニメネタは[アニメネタ]という使い方なので、そのほとんどが最新のアニメソングです。今日はジャンプ縛りでジャンプアニメのOP/EDのネタしかかけないぞ!というHARDCORE TECHNOイベントはあんまり聴いたことがありませんね。

ちなみに今日は7/5でナードコアの日だそうで、[面白ネタ] / [クラブミュージック]が一日中かかるイベントが催されています。HARDCORE TECHNO周辺ではあってもこの程度ですね。だから鳴っている音が全く一緒でも、踊っている文脈は全く違います。

ということで畑違いの私ですが、昨今そんな私ですら「アニクラ」が気になってしまう程、「アニクラ」というワードに乗って色々な面白いワードが目に耳に飛び込んできます。簡単に言うと「チャラい」「過激なコスプレ」「ワンチャン」「テキーラ」とかそういうワードを使ってアニクラが肯定されたり否定されたり擁護してみたり追撃してみたりとそんな話題です。写真も色んなモノが回ってきます。過激なコスプレや過激な行為、イケメンキャラが映るスクリーンへの女子達の集団土下座、ヲタ芸が邪魔だ邪魔じゃないとか、大量のテキーラに刺さった不思議なチューブ、他にも「客を持ってないDJに何の価値がある」のかと言った話から「ナンパ禁止!」そして「穴兄弟」いや「竿姉妹」とかそういう、

私にはそれらがどう分布していて、どのぐらい実情に沿っていて、どのぐらいシェアを占める普遍的な出来事なのかわかりません。ですが、アニクラのことを露とも知らない私でもなんだか気になって仕方がない状態になっています。

もうお分かりだと思いますが、良くも悪くも今、アニクラはワイドショウ的 もしくは まとめブログ的に面白いのです

もう若者が大好きな要素てんこ盛りです。盛り上がっている場所は記名式ブログだったりSNSだったり2ちゃんねるだったりそんな感じですが、特にまとめブロがれてる分けでもトゥギャられている分けでもないので、各々が各々思ったことを多方向に投げまくっている状態です。で、散文的にバンバン届きます。

双方、双方っていうか南北東西ぐらい言ってることの方向性が分かれていますが、それぞれの言い分は多々あります。「こんなの本来のアニクラじゃない」「アニソンを聴きに来ていない」「アニクラ全体がああいう風に見られる」とか否定的なものを発端に、「あんなものはごく一部だ」「木を見て森を見ていない」「部外者(アニクラの中にも多数の部内・部外があるようです)が見てもいないのに何を言う」「自分で主催して自分で金を払って自分で人を呼んで好きな風にやって何が悪い」「極端なことをしているイベントは細々とやっている」「他人がやってる理解不能なものを理解出来ないという理由で即断で排除しようとするな」そして→「人は人、自分は自分じゃない、アニクラ全体が迷惑なんだ」といえば→「自治厨」とかなんとか色んな話題が飛んでいます。

もうお分かりだと思いますが、この議論自体も今、アニクラはワイドショウ的 もしくは まとめブログ的に面白いのです

アニクラって私一度も行ったことないのに私行きたくなってしまいました。そのぐらい先導力があります。外野の言うことですので、実情を伴っていないアクマで外野の発言として認識してください。外野からするとアニクラは今、バブルです。

バブルといっても別に動員数をグラフ化して指数的に増えているからバブルだとかそういうことではないのです。「アニクラを知らない人がまとめブログ的感性でアニクラにちょっかいを出したくなる状態」、これが、バブルだと感じた理由です。

●自分語り133 - DENPA!!! 超ライトオタク宣言

私は2008年から当時他に類を見なかった「青山のオシャレなクラブ」で「読モ動員に始まるオシャレクラバー層がメイン」で「かつそれらの半数がしたこともないコスプレで参加」した「アニメソングとブレイクコア・ノイズが並列でプレイされる」複雑怪奇なイベントDENPA!!!のレギュラーDJとして参加していました。

当時HARDCORE TECHNO界はアニメネタJ-COREバブルの時代で、一つのアニメに7個近くの多様なHARDCORE REMIXがリリースされるなんだかよくわからない年でした(ブームは一年で消化され、コンポーザーの殆どオリジナル路線に転向、まさにバブルはじける)。

そんな中、当時J-CORE系のDJとして活動していた私を「アニメネタハードコアをしょっちゅうプレイしている人」と誤解されてブッキングを受け、イベント当日に「え?テクノウチさんって普段からアニメソングをプレイしているんじゃないんですか?」とDJ一時間前に言われ「違います!」とか言っていた。ある意味ハプニング的な邂逅でした。

しかし上のように力強く否定しながらも、HARDCORE TECHNOのイベントのラウンジフロア・クローズタイム等に完全に身内しかいなくなったフロアで当時流行っていた「とかち未来派」とか「いさじ - やらないか」「みっくみくにしてあげる」等をプレイして「馬鹿だ!コイツ馬鹿だ!w」と笑い合っていたりしました。馬鹿だ馬鹿だと笑い笑われながら、楽曲自体は本気で良いと思っていたので、「え?テクノウチさんって普段からアニメソングをプレイしているんじゃないんですか?」というよりは「アニメソングをプレイする場所なんてなかったんですよ」というのが正しく、私は準備万端でした。

コスプレダンパのパラパラ形式のスタイルとは全く違ったDENPA!!!の登場は、多くの人に大きなインパクトを与えましたが、そのアニメソングを中心としたスタイルは秋葉原MOGRA開店とほぼ同時に終了しました。私は秋葉原MOGRAの開店に関わっており、開店当日のオープニングDJも勤めさせて頂いているのですが、この時点で明らかにこれまでのDENPA!!!とMOGRAのアニクラの内容は違いました。

元々DENPA!!!は私から見ると「客をびっくりさせることが主眼」に置かれているように見えました。「読モの客にノイズを浴びせたらどうなるだろう」「ブレイクコアを浴びせたらどうなるだろう」とかそういう風にあのイベントは始まっていました。そのびっくりさせるワザの一つにアニメソングは選ばれたのですね。だからあれは一種の「いないいないばー」だったのです。実際アニメソングDJ、クラブミュージックDJと並行して催眠術ショウなど、別種の「脅かし」は中期も実践されていました。ですが、お客さんは次第に「いないいないばー」の「ばー」のところだけを集中して要求するようになっていったように見受けられました。

これはまるでディスコ・ファンクのブレイク部分だけでブレイクダンスを踊りたいから(この場合はDJの発案で)ブレイクだけを延々と繰り返すブレイクビートを発案したように、「いないいないばー」の「ばー」の部分だけを欲しいから(この場合は客の要請で)「ばばばばばー」という連打になっていったように見えます。しかしDENPA!!!は最後まで「いないいない」の部分を切り捨てず(なぜなら彼らが本当に伝えたい音楽自体はいないいないの方に入っていたから)開催を続けました。

しかしお客さんの要求が限界まで来た時にぴったりと秋葉原MOGRAは誕生しています。まさに奇跡。当日はまさに100%PURE。完全に「ばー」だけて構成されたイベントが開催されました。現在の「アニクラ」はこの「ばー」で構成されているようです。わかりません、行ったことがないから、凄く行きたいです。


ヤンキー文化論序説
五十嵐 太郎
河出書房新社
2009-03-03



しかし先日10年ぶりにライトノベルを読んだ私がそのあまりの先鋭化に驚かされたように、「アニクラ」もその後5年近くで多種多様な発展をしたそうです。

それこそ外野の私にでさえ伝わってくるまとめブログ的な面白さ(=チャラ・ワンチャン・半裸コス)、「べろべろ」です。今は「いないいないばー」とやった後に「べろべろ」というのですね。いえ、「いないいない」はもう消滅しているのだから「ばーべろべろ」ですね。もうここまで来ると元が「いないいないばー」だったことがわからないぐらいの先鋭化です。

順を追っていきましょう。よく言われる話ですが、DQNの反対はヲタクではなく、DQNとヲタクの反対は一般人です。どちらかというとDQNとヲタクは近い距離にあると言われています。これは上に挙げた二冊でも繰り返し述べられることなのですが、共通点として「(法律に触れない範囲の)限界点ギリギリのエクスリームさ」が評価されるというところです。言い換えるとチキンレースですね。

何がチキンレースなのか?思い当たることは沢山あると思います。普通の人は絶対やらない過剰なサイリウム、普通の人が絶対やらない言葉の絶叫と激しいアクション(ヲタ芸)、普通の人は絶対やらないイケメンキャラが映るスクリーンへの集団土下座。別に評価されてないじゃんと思うかもしれませんが、何がしかそれが凄い(イケてる・攻めてる・突き抜けてる・面白い・ウケる)ことであるとして当人を突き動かしているのは間違いないですよね。

(余談ですがTwitterが導入された現在、一見DQNでもヲタクでもない人がチキンレースに参加しています。目測を誤り食洗機や食品業務用マシンに入ったりして崖から落ちているのは周知のこと)

でも、待ってくださいね!待ってくださいね!ヲタクの全てがチキンレースしている訳ではないですよ。わかっています。でもチキンレースをするヲタクと、普通のヲタク(ヲタクの一般人?)を区別する言葉は現状ないのです。6年前の段階では、DENPA!!!に来てる読モ客の半分近くは、いかにもコスプレがしたいからさっきアニメを見た。という感じだったのです。そういう人が数百人で乱痴気騒ぎをした時の「劣等感のないヲタク」っぷりは凄まじく衝撃で、私はそれを「超ライトヲタク」と呼び、私の中ではとてもしっくり来ていました。

ですが、現状アニクラに来ている当時で言えば「超ライトヲタク」的な感じの人のアニメ知識量は私のはるか上を行き、今更私がアニソンDJをしたら相当寒いことになるなと思えるほど全く「超ライト」ではない人達で一杯です。しかし一件して彼らは一昔前のヲタクとは違うのは見れば分かります。容姿が優れてるから素晴らしいって言ってるんじゃないですよ。進学塾東大理三コースの学級がなんだかわからないけど美男美女で溢れてたらびっくりするでしょ?そういう驚きです。先のアニクラさんな幼馴染に聞いた範囲では、むしろ「いかにもなヲタク」のことを「ガチ」といい表す表現があるようです。え?そっちが標準じゃなくて!?まるっきり表現が逆転していて驚きました。

とにかく一般人とヲタクを区別することは出来ても、一般的な振る舞いをする(?)ヲタクとチキンレースをするヲタクを区別する言葉はありません。既に前者が語義矛盾です、言うだけ無駄な表現です。言葉がない。私はこれこそアニクラを外野的に面白くしてしまう原因だと思っています。

いえ、もしかしたらあるのかもしれません。例えばアニクラには原曲系とかREMIX系とか、かける曲の種類(≠音楽ジャンル)によってイベントを区別する言葉があるそうです。幼馴染が使った蔑称「ガチ」のように、チキンレースヲタクとそうではないヲタクを分ける言葉が既にあるのかもしれません。

しかし公用化されていないのは間違いない。でなければ先のようなアニクラを巡るチャラいとかチャラくないとかそういう衝突はないはずです。それは一言「アニクラ」という共和国が一国であるが故に起きる論争です。国が違えば問題ない。「社会主義?いえいえ、うちは西ドイツですから関係ありませんよ(笑)」今必要なものはベルリンの壁なのでしょうか?

とは言ってもベルリンの壁だって現実では崩壊しました。私達だって「エーライフ?ガスパニック?いやいやうちらそういう方の"クラブ"じゃないから(笑)」とは言えても、現にお上が風営法で取り締まりたくなる程、極一部の"クラブ"では問題があり(※例に出したクラブではありません)、クラブ全体が取り締まられるというクラブ全体を考え直さざる得ない状況に追い込まれました。

アニクラの衝突はこれのモノスゴークちっちゃいバージョンです。

DENPA!!!が行っていた「いないいないばー」はMOGRA開店と同時に「ばー」に純化し、秋葉原の変貌と並行して「ばー」と「ばーべろべろ」へ進化しました。しかしこの両者を分ける言葉はなく、また実際に「ばー」と「ばーべろべろ」は東西ドイツが建国出来る程両者に人口があるとは限りません。実はSNSを中心に回ってくるひときわまとめブログ的な面白さにあふれる「べろべろ」だけが私に大量に届いているだけで、実は実数は大したことがないかもしれないし、逆に物凄く多いのかもしれません。

今アニクラは「アニメのことなんて全然知らない人(私)がアニクラに行ってみたくるなる程」バブルな状態です。これを乗り越えると見事一ジャンルとしての「定着」を果たすのだと思います。泡と消える?それは同じくバブルにある私達のJ-COREバブルも同じです。人のこと言えませんね。

ですが大丈夫、皆、思ったとおりにしかやりませんし、思ったとおりにしかなりませんよ。"クラブ"全体を取り締まる風営法は一部の、「死人」も「年間数百の通報」も起きている大変な問題でしたが、アニクラに至っては「べろべろ」が悪いことであるかどうかすら衝突の種になっている平安さです。

「べろべろ」は悪いことだ、いや悪くない、そういって色々言い合ってるうちにベルリンの壁ができるのかそれとも大統一国家「いないいないばーべろべろ」が誕生するのかよくわかりませんが、なるようにしかなりません。

アニクラ、行ってみたいなぁ。

今日の激ヤバ鬼マスト




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2014-02-11