【動画】教育現場に広がる「たまご落としコンテスト」=内田光撮影

 高いところから落としても、くるんだ卵が割れない。そんなパッケージを、厚紙1枚と接着剤でどう作るか――。限られた条件で発想力を競う「たまご落としコンテスト」が広がっている。東京大学先端科学技術研究センターの教授が考案した名物授業が発端だ。一般公開されたこのコンテストをのぞいてみた。

■小学生たちも挑戦

 6月の土曜日、東京都目黒区の同センターに、親子連れが集まってきた。

 お目当ては、生田幸士(こうじ)教授(ロボット工学)の研究室が主催する「たまご落としコンテスト」だ。生卵を高い場所から落としても割れないように、卵を包むパッケージを作る。「限られた条件の中でもの作りの楽しさを知って欲しい」と、生田教授が1991年に始めた創造性教育の授業を一般公開し、小学生以上の参加も呼びかけた。昨年に続き2回目だ。

 パッケージ製作に使えるのは、B4サイズ(大人はB5サイズ)のボール紙と接着剤だけ。作ったパッケージで賞味期限切れの生卵をくるみ、地上20メートル以上ある6階から落とす。製作時間は約1時間だ。

 「立体的で形が面白い。分解しなければ成功するかも」。パッケージ製作で生田教授が注目したのは、小学4年の炭田稜輔君(9)の作品だ。接着剤を使わず、紙に切り込みを入れて差し込む方法で組み立てた。回転しながら落ちることを想定し、上部に傘をつけた。「割れない自信はある」と炭田君。