長崎:被爆後のカラー写真30枚 米公文書館にフィルム
毎日新聞 2014年07月02日 22時04分(最終更新 07月02日 22時44分)
来年の被爆70年を前に長崎市が米国立公文書館で実施した原爆写真や資料の収集調査で、被爆後の長崎市を撮影したカラーフィルム約30枚が新たに見つかった。市によると被爆後の長崎を撮ったカラー写真はこれまで約30枚しか確認されていなかった。
中でも、原爆で破壊された旧浦上天主堂と、爆心地周辺を空撮した写真は状態も良く、撮影当時の状況がよく分かる貴重な資料だ。
旧浦上天主堂は1914年の完成当時、東洋一の大聖堂と言われたが、爆心地から500メートルの距離にあり、原爆で崩壊した。市が入手した写真は正面の西側と南側から撮った2枚。47年までに撮影されたとみられ、がれきを片付ける人たちが写っている。空撮は3枚あり、45〜46年ごろに撮影したとみられる。
調査は6月16〜27日まで行われ、モノクロも含めて2000枚を超える写真をスキャンして持ち帰った。市は今後、撮影時期の検証などを進めて公開する方針。【徳野仁子】