号泣兵庫県議:奇異な言動 昔から
毎日新聞 2014年07月05日 12時55分(最終更新 07月05日 13時12分)
政務活動費を巡る問題の渦中にある、兵庫県の野々村竜太郎県議(47)=無所属、西宮市選出。同県川西市職員を経て、5度目の選挙で議員職に就いた。関係者への取材で、これまでにも奇異な言動があったことが分かってきた。政治とカネをめぐる問題以前に、政治家としての資質に疑問が持たれている。
◇高校同級生「責められたらパニックに」
「ちょっと変わった人」。ある県議はこう言い、昨年5月、常任委員会の委員選出の際にあった出来事を振り返る。野々村氏は建設委員会を希望したが、選考に漏れた。すると翌朝、野々村氏から「この恨みは一生忘れない」とのメールが県議らに送られてきた。野々村氏は自身のツイッターに「県議会が憎い」「県議会よ、なめるなよ」などとも書き込んでいた。
◇川西市職員時代「市民ともトラブル」
大阪市出身の野々村氏は、進学校の大阪府立北野高校を卒業。橋下徹大阪市長の先輩に当たる。元同級生は「責められたらパニックになって泣くこともあった。テレビで記者会見を見て、変わってないと思った」と話す。関西大卒業後は、兵庫県川西市に採用され、資産税課や市教委などに配属。ある職員は「泣いたり怒ったりと起伏が激しい。市民ともトラブルを起こしていた」と語る。
その後、西宮市長選などに落選。5度目の選挙となった2011年4月の県議選で「西宮維新の会」を名乗り、1万1291票で最下位当選を果たした。大阪の維新とは無関係で、橋下氏は今月3日の定例記者会見で「応援依頼があったが、丁重にお断りした」と話した。当時は維新が勢いを伸ばしていた時期。選挙区だった西宮市は、阪神大震災後の開発ラッシュで人口が急増し、地縁・血縁が薄れつつある土地柄だ。ある政党関係者は「浮動票が多い都市部だからこそ当選した。大阪の維新と勘違いして投票した人が多かったのでは」と分析する。
1日の記者会見は、3時間に及んだが、記者の追及に考え込んだり、意味不明な答弁を繰り返したり。その後、一切取材に応じていない野々村氏。2日には「心身ともに疲れ果て、自殺に追い込まれるのではないかと不安で一杯。取材等私に対する一切の活動を自粛するよう強く申し入れます」と報道機関に宛てたファクスを県庁に送信してきた。【久保聡、米山淳、山下貴史】