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教員不足でネット使った遠隔授業を検討
7月5日 4時50分

教員不足でネット使った遠隔授業を検討
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少子化や過疎化で教員が不足する学校が出てきていることから、インターネットを通じた遠隔授業の導入に向けて、文部科学省が検討を始めました。

検討が始まったのは高校での遠隔授業の導入で、4日開かれた会議には高校の校長や大学教授など9人の委員が出席しました。
現在、全日制と定時制の高校では、インターネットなどを使った遠隔授業は原則として認められていませんが、少子化や過疎化の影響で教員が不足している地域では、免許のない教科を教えたり、理系の科目を開設できなかったりする学校が出てきています。
委員からは「専門性の高い教育を受けたいという生徒の希望に応えることが必要だ」として、遠隔授業の導入に前向きな意見が相次ぎました。
一方で課題も指摘され、遠隔教育の研究校に指定されている北海道の高校の校長は「書道の授業を遠隔で行っているが、教員と生徒が対面で行うのと同じ効果があるのかは未知数だ」と述べました。
また都内にある通信制高校の副校長は「自宅で遠隔授業を受けられるようにしても、すべての生徒がパソコンを持っているわけではない」と話し、通信環境の整備とそのための財政措置を求めました。
会議では、少子化や過疎化が進んでいる地域の学校の現状を把握したうえで、遠隔授業の進め方などについて年内に報告書をまとめることにしています。

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