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 中国の習近平(シーチンピン)国家主席と韓国の朴槿恵(パククネ)大統領が3日にソウルで行った首脳会談などで、安倍政権による河野談話の検証や集団的自衛権の行使容認などについて集中的に議論していたことがわかった。両氏は安倍政権の「歴史修正主義」を批判するなど日本に対する懸念を共有した。

 韓国政府関係者が明らかにした。両首脳は4日の昼食会でも安倍政権について議論を続けたという。3日の共同会見でこうした点に触れなかったのは、北朝鮮問題などを念頭に良好な中韓関係をアピールすることを優先したためとみられる。

 韓国側の説明によると、河野談話をめぐっては、安倍政権が談話を引き継ぐとしながらも、検証を通じて、談話を傷つけようとしているとの認識で一致。こうした姿勢は「遺憾」だとし、今後は慰安婦問題の共同研究などで協力することを決めた。