▲ 2014年7月4日のジ・エンド・オブ・アメリカン・ドリームより。
すさまじい雹の連続が世界中で止まらない
最初に全然関係ない話題で申し訳ないのですけど、「雹(ひょう)」のことなんです。先日は東京で大量に降ったりしたことがありましたが、今も世界中で雹や雪が降っていて、特に、7月に入ってからのスペインの光景と、先日のルーマニアの雹がすごいのです。
下の風景はスペインのアルマサンという街なんですけど、7月2日の光景ですよ。
▲ 2014年7月3日のスペイン NOS より。
上の映像があるのですが、「夏なのか冬なのかわからない光景」となっているのです。
そして、もうひとつは、6月の終わり頃、ルーマニアで「最大で野球のボールの大きさ」の雹が降ったんですが、それを車の中から撮影した動画があるのです。フロントガラスにビシビシとひびが入っていく。最初は笑い声も入っていたんですが、撮影者も次第に何も言わなくなっていきます。
その2つの動画を貼っておきます。
その後に、本題というか、本日 7月 4日はアメリカの独立記念日ですので、その関連の話を少し書かせていただこうかと思っています。
スペインを襲った「7月の雪と雹」
ルーマニアで降った殺人的な雹
もう、なんか、本当に世界中すごいなあと思います。
「記録の上では」とか、そういう文字や数字などの客観的な比較を別として、感性や感覚として「自然に圧倒される」という状態の光景が次々と現れる感じです。
もちろん、ここにはテクノロジーの発達のお陰ということもあるんですけれど。つまり、たとえば、携帯もスマホもパソコンもインターネットも動画サイトもないような時代に、スペインの田舎で雹が降っても、それが即座に遠い日本で見ることができるということもないわけで、
・次々と起きる
という感覚よりは、正確には、
・起きていることを次々と知ることができる
ということにより、私たちのほうの「世界に対しての認識」に変化が出ているということなのかもしれません。
それにしても、最近の雪や雹の様子は、日月神示にある、
「冬の次が春とは限らんと申してあろが。夏雪降ることもあるのざぞ」
という現象そのもののように見えたりします。
アメリカという国の7月4日に
毎年 7月 4日はアメリカの最大クラスの祝日である「独立記念日」だということは何となく知って生きてきましたが、「いつからやっているんだろう」とか、そういうことをまったく知りませんでした。アメリカ独立宣言 - Wikipedia によりますと、「 1776年にイギリスによって統治されていた13の植民地が独立を宣言」した翌年から、毎年、この日がアメリカの最大クラスの祝日となっているようです。つまり、1777年から続いている祝日のようです。
それでも、時代は移り変わり、現代のような時代の中での独立記念日に、冒頭のように米国のブログの作者は、「独立記念日?」と疑問符をタイトルに綴り、続けて、先日、調査会社ギャロップ社によって 120カ国で行われた、
あなたは自分の国の自由度に満足していますか?
という問いに対して、「満足している」という答えが、アメリカでは「 79パーセントあった」ということについてタイトルに記しているのでした。作者としては「こんなアメリカでも我々は自由だと満足しているわけかい?」というニュアンスのようです。
ところで、
「その国の約 80パーセントの人が自分の国の自由度に満足しているというのは、かなり高い数値なのではないか」
と思われる方もあるかもしれないですが、調査したギャロップ社の資料を見ますと、実は「自分の国の自由度に満足しているか」という問いに対しての、「満足している」という割合の「 79パーセント」は、調査開始の2006年以来、アメリカでの最低の数値なのです。
下はギャロップ社のその調査結果のうち、アメリカに関してのページです。
▲ 2014年7月1日のギャロップ社 Americans Less Satisfied With Freedom (アメリカ人は自由度にあまり満足していない)より。
上の表を見ますと 2006年度の調査では、実に「アメリカ人の 91パーセントが自分の国の自由度について満足している」と回答していたのです。その数は年々減っていって、そして一方では、「満足していない」と回答した人の数が増えていることがわかります。
ちなみに、調査した 120カ国においての、この「 79パーセント」は、上から何位くらいか想像できますでしょうか。
下は同じギャロップ社のサイトからのものです。
上の表の内容は、調査した 120カ国中の上位 10カ国が、上から、
1位 ニュージーランド
2位 オーストラリア
2位 カンボジア(カンボジアが!)
2位 スウェーデン
5位 アラブ首長国連邦
5位 オーストリア
5位 オランダ
5位 ウズベキスタン
9位 カナダ
9位 アイスランド
9位 フィンランド
9位 デンマーク
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36位 アメリカ合衆国
となっています。
アメリカ合衆国は、上位の国から大きく順位の低い 36位でした。
上位4分の1からも外れた形となっています。
それにしても、上の2位のカンボジアは意外な感じです。
カンボジア以外は、アジアの国は上位10位に入っていません。
いずれにしても、アメリカはいろいろな意味で「中途な感じ」となっているのかもしれないですし、あるいは、そういうわけではないかもしれないですが。
「アーサー」の名を持つハリケーンと共に始まる独立記念日
ところで、アメリカの大きな祝日である独立記念日ですが、今年は、熱帯低気圧から発達したハリケーンが、アメリカの東海岸を直撃しています。被害や最終的なハリケーンの規模が明らかになってくるのは今後ですので、今は一応、「ハリケーンと共に始まった祝日となった」ということをお伝えできるだけですが。
▲ 2014年7月4日の米国 NBC News より。
このハリケーンは、「アーサー( Arthur )」という名前がつけられ、綴りから見ると、アーサー王にちなんでいるような感じもするのですけれど、あまり偉大な伝説の人物の名前をつけるのも、仮に被害が「伝説的なもの」になったような場合に、どうなんでしょうかね。
いずれにしても、「自由」とか、あるいは「自然の猛威」のほうでも、アメリカだけではないですが、世界は次第に荒れてきている様相もないではない中での独立記念日。
今回は冒頭にご紹介した「ジ・エンド・オブ・アメリカンドリーム」の記事の最後のほうをご紹介したいと思います。記事の最初のほうは、上に書いたギャロップ社の調査のことなどがメインです。
現在のアメリカ人で「自由を感じている人の割合である 79パーセント」は、アメリカの過去の同じ調査と比較すると低い数値であるとはいえ、「ジ・エンド・オブ・アメリカンドリーム」の作者は、「それでもまだアメリカ人は呑気すぎる」として、書き立てています。
文中にあるリンク先はすべて英語の報道記事です。
それでは、ここからです。
Independence Day? 79 Percent Of Americans Are Completely Okay With The Current Level Of Tyranny
The End of the American Dream 2014.07.02
独立記念日だ? 79パーセントのアメリカ人が現在の専制的政治に完全に満足している
ギャロップの調査では、確かにわれわれアメリカ人は少しずつ目覚めている徴候はある。しかし、それでも多くのアメリカ人にはまだまだ多くなすべきこと、考えるべきことがある。
ほとんどのアメリカ人は「深く眠ったまま」だ。
その間に、アメリカと私たちの自由は日を追うごとに浸食されている。
そして、ほとんどのアメリカ人はそのことを気にしていない。
ほとんどのアメリカ人は、TSA (国土安全保障省の運輸保安庁)が毎日、全国の空港で女性や子供の数千人の体をなで回していることを気にしていないように見える。
ほとんどのアメリカ人は、NSA (アメリカ国家安全保障局)が私たちの電話やメールの数十億を記録していることをさほど気にしていないように見える。
ほとんどのアメリカ人は我々の警察がますます軍隊的になってきていることを気にしていないように見える。1980年には、アメリカの SWAT (特殊火器戦術部隊)の出動はわずかに約3,000 件であった。しかし、今日、この国では、年間 80,000件以上の SWAT による出動があるのだ。
ほとんどのアメリカ人は、新しいカリフォルニア州法が、告発だけで銃を没収することを可能にする権限を警察に与えていることを気にしていないようだ。
ほとんどのアメリカ人は、アメリカの公立学校が《ビッグブラザーのための教化センター》に転換されていることを気にしていないようだ。
ほとんどのアメリカ人は、アメリカの国境は「憲法のフリーゾーン」と考えられていて、自由にあなたがたのコンピュータとハードディスクの内容をコピーすることができることを気にしていないようだ。
ほとんどのアメリカ人は、人々が自分の雨水を自分のために集めるだけで刑務所に送られることを気にしていないようだ。
ほとんどのアメリカ人は、顔認識技術がアメリカ全国に設置されていることを気にしていないようだ。
ほとんどのアメリカ人は、オバマ政権が、アメリカ国民すべての DNA のデータベースを構築したいと表明していることを気にしていないようだ。
ほとんどのアメリカ人は、私たちの携帯電話やスマートフォンが、基本的にハイテク監視装置であることを気にしていないようだ。
ほとんどのアメリカ人は、あなたが検索エンジンに間違ったことを入力した場合、警察がやって来る可能性があることを気にしていないようだ。
ほとんどのアメリカ人は、聖書を信じているクリスチャンたちはアメリカ政府によって「宗教的過激派」として識別されていることを気にしていないようだ。
私たちから自由がなくなった場合、それを再び取得することは非常に困難なことになる。
もう時間はない。
(訳者注) 作者はやや悲観的すぎる部分もあるような気もしますが、ここに書かれてあることのは事実として確認されていることでもあります。
そして、アメリカだけではなく、私たちも含めて、いろいろな国の人たちが「自分たちはどこへ向かっているのだろう」と考えながら生きる道を模索し続けているのが現状のようです。