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 中田潤県議(67)=秋田県能代市山本郡選出・新みらい=が昨年度の政務活動費から53万円を支出したメロン貯蔵庫をめぐり、「リース代」と主張する中田県議と「売った」とする業者の説明が食い違っている。購入ならば、県議会の指針で「不適当な支出」にあたる。

 収支報告書によると、中田県議は昨年7月19日~10月18日、能代市の冷熱設備業者敷地内で「メロンを良質な状態で出荷する保存実験」を実施。業者に3カ月分の貯蔵庫リース料として57万9600円を支払った。政務活動費からの支出は53万2176円だった。

 ところが、業者は「実験場所は貸したが、貯蔵庫は販売した」と説明する。そのうえで、中田県議から6月20日、「領収書の内訳を3カ月リースにしてほしい」と求めるファクスが届いたため書き換えたといい、「置いたままの貯蔵庫は持ち帰ってほしい」。

 一方、中田県議は取材に「当初からリースとお願いしており、書き換えてもらった。買うというのは百%あり得ない」と話している。

 県議会の政務活動費の指針は、10万円以上の備品への支出は資産形成につながるとして、「不適当」としている。(金山純子)

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