【北京=中沢克二】4日付の中国紙、中国青年報は日本海を韓国名の「東海」と表記するよう呼びかける「韓国市民団体」による意見広告を掲載した。中国内で現在、出版している地図には日本海と記されている。中国メディアによると、中国当局が「東海」を巡る意見広告の掲載を認めたのは初めて。習近平国家主席の訪韓にあわせ、韓国の主張に一定の配慮を示すことで対日本での連携を後押しする狙いがあるようだ。
中国青年報は李克強首相らの基盤である党共産主義青年団の機関紙で、広告は半ページを使う大きさ。「知ってますか?」という中国語の見出しの後、「2千年前から韓国と日本の間の海域は『東海』と呼ばれていた」と主張している。地図では島根県の竹島も韓国名の「Dokdo」(独島)と記した。
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