少量のカフェイン摂取で、職場の倫理観が向上する:研究結果
コーヒーは魔法の自白剤であるというわけではありませんが、それを飲むことで起きていられるし、警戒心を保つことも出来ます。1組のボランティアの集団を集め、1組の集団には何の効果もない薬を与え、もう一方の組にはカフェインが配合されたガムを与えるという実験を行いました。道徳的な問題に直面した際の1つの集団の反応を比較した場合に、カフェイン配合のガムを与えられた集団はより適切に反応することが出来ました。研究者達は以下のように結果について説明しています。米ワシントン大学で組織行動学を教えているDavid Welsh教授は次のように語りました。
仕事で睡眠不足になっている時に、上司からの非倫理的な指示に従いやすくなります。疲れ果てていて抵抗しにくくなるからです。しかしながら、私たちはカフェインが非倫理的な行動に抵抗するためのエネルギーを与えることを発見しました。
疲れきった従業員が非倫理的な判断をしないようにするにはどうしたら良いのでしょう? 企業が取るべき対策として研究者は次のように提案しています。
- 職場にカフェイン飲料を用意すること。
- スケジュール管理、残業時間制限、頻繁な休憩時間などで長時間労働をなくすこと。
- 長時間労働が避けられない状況の時は、自己統制が必要なタスクを課すのを避ける。
- 職場での昼寝や睡眠の重要性を説く講習を実施する。
「睡眠不足がもたらす影響についてもっと考えなくてはなりません」と、ノースカロライナ大学で組織行動学を教えるMichael Christian氏は言います。企業は、よく働き、結果を出すには、睡眠を取らずに働くことが必要であるという神話を作り上げています。しかし、研究から睡眠不足は個人にとっても、企業にとっても、良くないことが改めて示されました。
精神論で徹夜するような社風は「百害あって一利なし」ということです。
Building a Self-Regulatory Model of Sleep Deprivation and Deception: The Role of Caffeine and Social Influence|University of North Carolina Kenan-Flagler Business School via The Consumerist
Dave Greenbaum(原文/訳:Conyac)
Photo by Fiona Henderson.
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