ヤンキース、今季初の５連敗　ここ１１戦２勝９敗　借金生活突入

　ヤンキースが今季初の５連敗を喫した。２日、地元でのレイズ戦で１０安打を放ちながら３得点。イチロー外野手（４０）も３打数無安打に終わり、地区最下位のレ軍を相手に本拠地で３連敗スイープを喫した。４月１１日以来の借金生活となり、ベテラン外野手は「前半戦最後の踏ん張りどころというのはみんなわかってる。ただ、その思いと結果はなかなかねえ…」と、もどかしい思いを口にした。

　今季初めて中堅での先発となったイチロー。８回の守備では、７番ロドリゲスが高々と打ち上げた打球に「（太陽が目に）入ったら終わりだから、入らないように動くしかない」と太陽に背を向けるようにしながら落下点に入り、最後は倒れ込むように捕球した。イチローならではの頭脳的な動きを見せたが、打撃では音無し。４回には無死一塁から四球を選んで好機を広げたが、この回は１点止まりだった。

　チームはここ１１試合で２勝９敗。ベンチの雰囲気について問われ、イチローは「こういう時もある、というような楽観的な感じではないです」と厳しい口調。巻き返しへ、ジラルディ監督は「タレントはそろっているし、みんな最後までしっかり戦い続けるはず」と前を向いた。　（ニューヨーク穐村賢）