こっくりさんをやると、集団催眠(集団ヒステリー?)にかかりやすいと聞きました...
質問者
2011/8/2320:39:24
こっくりさんをやると、集団催眠(集団ヒステリー?)にかかりやすいと聞きました。
本当にこっくりさんをやったぐらいで、お医者さんの世話になるような事態になるのですか?
だから禁止になっているのですか?
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編集あり2011/8/2608:15:35
かかりやすいも何も、こっくりさんの原理は催眠術そのものです。しかも「解く」の手順が抜けています。
そのため、ときには変な暗示がかかって集団で幻覚を見たり、暗示が解けなくなり精神錯乱に陥ったりすることがあります。
この状態が、祟りや狐憑きといわれるのです。決して心霊現象ではありません。
30数年前にこっくりさんが大流行したときには、実際に精神科に担ぎ込まれる子が続出しました。
平成の今でもあります。ひどいものでは、錯乱状態で屋上から飛び降りたり、こっくりさんをきっかけに精神分裂症を発病した実例もあります。
また別種の危険として、こっくりさんが「浮気している」と言ったのを理由に一方的に離婚された人や、「財布が盗んだのは○○さん」と言われたために会社を解雇された人などが、実在します。疑心暗鬼になり人間関係が崩壊したり、極端な場合「魔女狩り」に通じると、知っておいて頂きたいです。
ただし、大半の人は(教師でも)こっくりさんの正確な知識はなく、霊だと思っています。でも立場上「霊」だと言えず、しかも「なぜ危険なのか」説明できず、対処もできないので、一方的に「禁止」するしかないのでしょうね。
禁止するにしても、理由をきちんと説明できないようでは、大人として失格だと思いますけど。
「補足」
こっくりさんの原型は「テーブル・ターニング」という占いです。19世紀のヨーロッパで大流行し、これが明治17年に日本に入り、だんだん形を変えて今のようになりました。
10円玉やテーブルが動くのは、「不覚筋動」という、無意識に筋肉が動く人間の生理的かつ潜在的な身体動作です。人間は静止している方がかえって難しいのです。そして、答える内容は、参加者が潜在意識で思っている答を、無意識的に引き出したものです。
これは1853年、イギリスの科学者マイケル・ファラデーが解明しています。ファラデーは、霊の力でテーブルが先に動いているのか、それとも人が(無意識にせよ)動かしているのか、確認するための装置を作りました。そして何百回も実際にやってもらったところ、いつどんな条件で試みても、先に動くのは手であってテーブルではない、との結果が示されました。日本では明治20年、井上圓了が同じ結論を出しています。
繰り返しますが、心霊現象ではありません。
個人的には、150年も前に解明されているにもかかわらず、いまだに霊だと信じて行う人が後を絶たない、そのことがどんな悪霊より恐ろしいと思います。
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