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「フルスロットル謝罪」号泣県議会見が世界拡散!欧米で配信

2014年7月4日6時0分  スポーツ報知

 政務活動費の使途に疑義が生じている兵庫県の野々村竜太郎県議(47)=無所属=が1日に行った号泣会見が、世界に波紋を広げている。欧米メディアは3日までに、相次いで会見の様子を報道。動画投稿サイトでは、200万回以上再生され、ツイッターなどのソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)でも批判されている。県議会事務局などにも有権者らの抗議が寄せられており、収束の気配は見せていない。

 野々村県議の号泣会見がついに世界へと発信されてしまった。

 AP通信は「野々村県議の号泣動画が拡散している」との題名で、困惑と怒りの声が広がっていると紹介。会見の様子を「突然、泣き出し、意味不明な上、机に頭を突っ伏した」と記述した。米CBSテレビは「日本の政治家がカメラの前でメルトダウンした」とのタイトルで報道。「公人は今も昔も“お涙ちょうだい”で知られているが、野々村県議は別格だ」と皮肉交じりに、SNSなどでの反応を伝えている。

 収支報告書などによると、野々村県議は昨年度、選挙区の西宮市から約100キロ離れ、城崎(きのさき)温泉のある兵庫県豊岡市に、106回も日帰り出張をしている。英紙ザ・タイムズは、観光地への日帰り旅行を繰り返したことに絡め「温泉スキャンダルでフルスロットルの謝罪」と例えた。会見での様子は「日本の慣習である深いお辞儀の代わりに、体を震わせ泣きじゃくった」とした。インデペンデント紙は「むせび泣き、深呼吸してまた泣き叫ぶ」と表現。各電子版ではユーチューブなどの動画投稿サイトをリンクさせ、再生回数が230万回を超えたものもある。

 AP通信など通信社の記事は欧米のみならず、中東やアジア諸国にも“拡散”。各国メディアも野々村県議の号泣写真を掲載するなど一躍、“時の人”となった。

 波紋は国内にも広がっている。県議会などにも議員辞職を求める抗議の声が相次ぎ、2日は約140件だったのが、この日だけで600件以上の抗議があり、計737件となった。議会も対応を迫られ、梶谷忠修議長は7日に各会派代表者を集めて今後の対応を協議することを決定。野々村県議への要求や政務活動費のあり方や報告書の記載ルールを協議する。梶谷議長はこの日、野々村県議を議長室に呼び出し「説明責任を肝に銘じるように」などと厳しく注意した。

 一方、野々村県議は報道各社に文書で取材自粛の申し入れを行った。文書では「会見で全て答え、質問が出尽くしたのを確認した」とした上で「心身ともに疲れ果て、自殺に追い込まれるのではないかと不安でいっぱい」などと訴えた。

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