春一番さん47歳で急死 1日にもブログ更新「東京オリンピックまで生きてる予感」
元プロレスラーで参院議員のアントニオ猪木氏(71)のものまねで知られるお笑い芸人の春一番(はるいちばん、本名・春花直樹=はるはな・なおき)さんが3日、肝硬変のために都内の病院で急死した。47歳だった。所属事務所によると、この日午前6時頃、隣で寝ていた夫人が、春一番さんの体が冷たくなっているのに気付いて、救急車で緊急搬送。病院で蘇生措置が取られたが、午前7時頃に死亡が確認された。
猪木氏のものまねで人気者となった春一番さんが47歳の若さで突然、この世を去った。所属事務所によると、夫人がこの日朝、春一番さんが布団の中で冷たくなっていることに気付き、病院へ緊急搬送。懸命の救命処置を行ったが、そのまま帰らぬ人となった。
春一番さんは大の酒好きで、05年には腎不全で生死の境をさまようほどだったが、入院治療で回復。日常生活に支障はなく、元気に仕事をこなしていた。1日のブログには「30過ぎると月日がたつのが早い。何だかんだ言って、この調子で2020東京オリンピックまで、生きてる予感ですね」と意欲を見せていた。
腎不全に悩まされた闘病の様子は、07年に自伝的エッセー「元気です!!!」で公表したこともあった。その後も肝臓などの数値が悪く、所属事務所は健康状態を考慮して飲酒をやめるよう進言。「禁酒」まではいかなかったが、最近は酒量を大幅に控えていたという。
ここ数年は入院することなく、エスパー伊東(53)らと同じ事務所に所属して結婚式の余興を中心に定期的に仕事をしていた。先月28日にも名古屋に日帰りでイベントに出演したばかりで、今後も数件の予定が入っていたという。
春一番さんは85年に片岡鶴太郎(59)の弟子として芸能界入り。猪木氏のものまねで注目され、バラエティー番組で「元気ですかー!」などのフレーズを披露して人気を集めた。その後、アントキの猪木(41)やアントニオ小猪木(42)らが登場したが、元祖として猪木氏本人にも“公認”され、飲み仲間として交流が深かった。通夜・葬儀は未定。
◆春一番(はるいちばん)1966年8月13日、川崎市生まれ。4歳で岡山に移住し、タイガーマスクやアントニオ猪木、お笑い芸人にあこがれて育つ。ケンカが弱い“ファッションつっぱり”で、高校を中退した16歳で甘栗配達員、18歳で片岡鶴太郎に弟子入りし、3年間付き人を務める。22~23歳頃からアントニオ猪木氏の物まねを始め、「お笑いウルトラクイズ」でブレーク。猪木氏本人とはディナーショーで共演も。家族は妻・綾さん。175センチ、60キロ。血液型A。
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