GReeeeN、新曲月へ打ち上げる!2045年開封予定のタイムカプセルにCD
4人組グループ「GReeeeN」の新曲が来年末、人類史上初挑戦として月へ行くことが3日、分かった。今年5月に発足した民間による月面到達プロジェクト「ルナ ドリーム カプセル プロジェクト」の主題歌に起用されることが決定し、新曲がロケットに乗る。1969年、人類が月に到着して約半世紀。ついに音楽が乗り込む時が来た。
2007年のデビュー以来、顔出しNGで活動し続けるなど独自路線を貫く4人が、月へ音楽を届ける。
地球の衛星である月は38万4400キロメートルの距離にある。アポロ11号が4日間かけて到達し、アームストロング船長が星条旗を立てたのが1969年のこと。だが、72年にアポロ17号が訪れて以降、誰も人類は訪れていない。
そんな月に曲が行く企画が立ち上がった。今年5月、民間企業の連合による月面到達プロジェクト「ルナ ドリーム カプセル プロジェクト」が発足。将来、月に人類が住むことを想定してタイムカプセルを埋める計画だ。新曲が入ったカプセルを積んだ無人ロケットは、来年10月に米フロリダから打ち上げ予定。タイムカプセルは30年後の2045年に開封予定で、月に住む人類が家の中か、どこか空気のある環境で曲を聴いてくれることが期待される。
だが、真空環境の宇宙へ物を持ち出す場合、素材によってはガスを放出するため、米国航空宇宙局(NASA)は規定を設定。プラスチックと樹脂でできたCDはそれをクリアする必要がある。
また月面温度はマイナス170~110℃と差が激しく、CD内のデータが破壊される危険性も。これらの壁をどうするのか。現在、CDをガラスで作る案も浮上するなど研究している。
今後、新曲を手がけるGReeeeNの4人は「とうとう音楽も地球を出て行く時代になった。僕たちが子供の頃には想像もできなかったイベント」と夢のプランに胸を躍らせている。「この音が地球外で聴かれるのか、未来の人が聴くのか、はたまた自分たちも聴くことができるのか。夢は広がるばかりです」と想像をふくらませている。