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卒原発の人達が滋賀県知事選を掻き回しているわけですが --- うさみ のりや

アゴラ 6月26日(木)10時16分配信

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卒原発の人達が滋賀県知事選を掻き回しているわけですが --- うさみ のりや

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卒原発の人達が滋賀県知事選を掻き回しているわけですが --- うさみ のりや
卒原発の人達が滋賀県知事選を掻き回しているわけですが

少し前にメルマガでも書いたのですが、経産省時代の上司の小鑓(こやり)隆史氏が滋賀県知事選挙に出馬します。

思い返すに私と小鑓さんと一緒に仕事をしたのは2007年頃に「農商工連携」という経産省と農水省の合同政策のプロジェクトチームにいる時だったのですが、農水省の反対で頓挫しかけていたプロジェクトを、関係者が次々と逃げ出す中で火中の栗を拾いにきてあれよあれよという間に立て直した手腕は本当に見事でした。少し偉そうなことを言いますと、私の経産省時代を振り返ってみて、無条件で推薦できる数少ない人物でした。。。という昔話はさておき、肝心の滋賀県知事選挙では現在仁義無き激戦が繰り広げられているようです。

県知事選の全体像をまとめますと、小鑓、三日月の珍しい名前の主要2候補の争いに共産党系の坪田氏が端っこで顔を出すという、久しぶりの与野党の正面衝突+αの構図になっております。小鑓ー三日月各陣営の支持団体をまとめると

○小鑓氏ー自民、公明、維新、みんなの党(県議ベース)

○三日月氏ー民主、社民、対話の会(嘉田知事の支援政党)

という具合です。ここで三日月氏側の経緯のお話ししますと、三日月氏は形式上は民主党県連の反対を押し切って衆議院を辞職して出馬した形ではあるのですが、一方で彼が辞職するとなると民主党の実力者で元文科ー総務大臣の大物の川端達夫氏が繰り上げ当選となるため国会議員団からは推されての出馬という複雑な形になっています。現知事の嘉田氏は前回の衆院選で小沢一郎氏と組んだ「日本未来の党」結成のごたごたで民主党の支持を得られないことから、三日月氏の出馬を受けてそれに相乗りした形です。その結果として滋賀県知事選挙には例によって脱原発人脈がそろい踏みしていまして、金子勝氏なり古賀茂明大先生なりが参戦して「原発推進派 VS 卒原発」と煽っているようです。




残念ながら本当のところ三日月氏の原発に対するスタンスは「新基準を満たしたものは再稼働する」というもので基本的には小鑓さんと同じなのですが、即席卒原発戦士となって滋賀県知事選挙を戦う抜くことを決意したようです。ただ一方で原発再稼働を強く主張する関西電力労組からの支援も受けているわけで、自分を偽っている感は否めません。

(http://senkyo.mainichi.jp/news/20140622ddm003010027000c.html)

他にも出所不明で小鑓氏がらみでこんなような怪文書(一部抜粋)が飛び交っていまして、なんだか本当に必死だな、という感じです。
http://livedoor.blogimg.jp/ikedanobuo/imgs/a/4/a4ed20e0.jpg



もちろん私は元上司ですし小鑓さんに思入れがあるのですが、それにしてももう少しフェアというか、まともな勝負ができないものなのかと大変残念に思っています。三日月議員も悪評を聞かないので、本人の資質で勝負すれば十分戦えると思うのですが、こうして外野がぐるぐると知事選を掻き回すのはいかがなものかと思う次第です。卒原発を主張するのもいいのですが、もう少し節度を持って議論できないんでしょうか。

ではでは今回はこの変で。


編集部より:このブログは「うさみのりやのブログ」2014年6月25日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はうさみのりやのブログをご覧ください。

うさみ のりや

最終更新:6月26日(木)10時16分

アゴラ

 

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