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できごと
【大阪から世界を読む】「まるでポルノ映画」HIV感染予防啓発スイスの“ハードコアビデオ”が醸す物議
HIV感染予防などのためにスイス政府が作成した啓発ビデオが話題となっている。多数の男女が抱き合い、性行為に及ぶ様子を描く内容。「LOVE LIFE No Regrets」(愛 生活 後悔しないために)と題した予防キャンペーンの一環だが、これには賛否両論の声があがった。「刺激的で注目された」「まるでポルノ映画」。さらに今夏には一般市民が参加したポスターも作成されるというが…。
「安全な性行為を連想できない…」
動画投稿サイト「You Tube(ユーチューブ)」で流されている啓発ビデオは実に刺激的だ。これまでの再生回数は30万回以上。映像では数組の男女、同性愛者が裸になるなどして性行為に及ぶ様子が1分近くの映像にまとめられている。
スイス・インフォ(電子版)によると、ビデオは内務省保健局が、HIV感染などの性病予防や、安全な性行為の必要を訴えるために作成した。しかし、これらの映像や画像に対し、賛否両論の声があがった。
保健局の担当者は、チューリヒ拠点のドイツ語日刊紙「ノイエ チャルヒャー ツァ イトゥング」に対し、「(男女、同性愛者双方に)思いやりがあり、均等な関係を示している」と強調。刺激的な内容が耳目をひいており、キャンペーンとしては成功だと指摘する関係者もいる。
一方、ドイツ語圏のシュヴァイツ・アム・ゾンターグ(電子版)によると、免疫学者のベダ・スタッドラー氏は、こう疑問を呈している。
「性行為は連想させる。しかし安全な性行為をどう伝えようとしているのかがまったく分からない」
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