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社長は自分のコトバで語らなければならない

アパレルメーカー短パン社長

今日から3日間、アパレルメーカーの短パン社長、奥ノ谷さんと一緒に山口県で講演をします。
日本商工会議所青年部からの依頼です。
全国から経営者が集まってきます。

奥ノ谷さんと一緒に飛行機と新幹線を乗り継いて、会場のホテルに到着。
その間に、彼と話していて思ったことを書きます。
彼はさまざまなSNSを駆使して、自分の価値観に合った情報を発信しています。
その結果、苦しい会社がほとんどのアパレル業界で、圧倒的な売上と利益を上げています。
どうしてなのかを、ちょっと考察してみました。

SNSを駆使して発信している奥ノ谷社長 苦しい会社が多いアパレル業界で 圧倒的な成果を出し続けている

SNSを駆使して発信している奥ノ谷社長
苦しい会社が多いアパレル業界で
圧倒的な成果を出し続けている

情報の共有が希薄だと悲劇を招く

昔は強固な地域コミュニティがありました。
昔っていうのは、まだまだいろいろな情報が少なかった時代、大昔。
地域のコミュニティがあって、そこでの関係性がすごく大事でした。
例えば村でお祭りをやったり、町内会があったり、そういうすごく強固なコミュニティがあった。

それから、個人が孤立した社会になっていきました。
閉鎖的で危険な社会、あるいは「しあわせ」とは縁遠い社会です。

昔は、ボクらの子どもの頃もそうでしたけど、地域がいろいろ見ていたし、家の鍵なんかかけていませんでした。
近所のおばちゃんも誰もみんな顔見知りで、なんか悪さをしたりすると、知ってはいるけど親戚でも何でもないおばちゃんにメッチャ怒られたりしました。

それが個人がどんどん孤立していくようになり、情報が共有されなくなっていきます。
東京などの大都会では隣に誰が住んでいるのか、どんな人が住んでいるのかわからない。
そんな時代になった。

ニュースを見ていると、悲劇的なニュースがあります。
親子3人が餓死したとか、障害をもった子供を介護しているお母さんが倒れて、その人も子供も死んでしまったとか。

どうして?
なぜ、そんなことになるの?
生活保護を受ければいいのに。
ケースワーカーさんがしっかり見ていないのか?
お役所はどうしちゃったんだ?

いつもそう思うんです。

情報が共有されないと、そういうことが起こるわけです。
しあわせとは縁遠い社会。
個人情報保護法というくだらない法律ができたことによって、世の中の大切な情報が共有されずに、そういう悲劇がたくさん起こります。

悪法によって、どれだけ悲劇が起こっているか?
どれだけビジネスがやりにくくなっているか?
どれだけお客さまとの関係性がとれなくなっているか?
世の中がどんどん閉鎖的な社会になっていく。

それが今、ソーシャルメディアの普及で、「ゆるやかの関係性」の社会に変わっていこうとしています。
価値観や世界観に共感する関係。
趣味趣向でつながっている関係。
そういう社会です。

「ゆるやかな」というところがポイント。

家族や恋人、親友、同僚のような深い関係性ではなく、友だちや知り合いくらいの関係性です。
その関係性を作りやすいのがSNSです。
価値観を共有した、たくさんの人たちと「ゆるやかな関係」のコミュニティを作り出す。
そうすることで、あなたの会社は繁栄していくのです。

社長はもっと顏を出すことが必要

そして、大切なことですが、「個」の発信のほうがつながりやすくなるということ。
会社の発信ではなく、会社の社長の発信のほうが伝わる。
社長が顏を出して、SNSで発信したほうがよりつながりやすくなる。

どういう思いでその会社をやっているのか。
企業理念は何なのか。
自分が売っている商品は、どんな問題を解決するのか。
これから、どういうビジョンをもっているのか。
そういうことを、自分のコトバで発信していくことが、非常に大切になってくるのです。
これは一人だけの企業も、何万人も従業員がいる大企業も、同じです。

昼飯にカレーを食べたとか、渋谷にいるとかだけでなく、世の中に、あなたの強いメッセージを発信していくことが大事です。
忙しいからフェイスブックで発信できないとか、ツイッターができないとか言っているのは、もしかすると、SNSをやらない言い訳です。
発信が大切な業務だと思ったら、必ず発信するはずです。

あなたがどんな商品を売っているだとか、どんな会社を経営しているかというのは、あまり大きな問題ではないのです。
それよりも、あなたがどういう人で、どんな価値観をもって会社を経営をしているのか。
世の中にどんなしあわせを届けているのか。
どんな「想い」でビジネスをやっているか。
そういうことを、SNSを使って、あなたらしいコトバで、あなたらしい発信をして、たくさんの人たちと「ゆるやかな関係性」を作っていくこと。

結果的に、それがあなたのビジネスを成功させる、一番いい方法なのです。

SNSの発信をもっとしましょう。

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藤村 正宏
1958年、北海道釧路生まれ。著書「モノを売るな!体験を売れ!」で提唱したエクスペリエンス・マーケティング(通称エクスマ)の創始者。集客施設や企業のコンサルティングを行っている。コストをあまりかけない、誰でもカンタンにできる手法で、圧倒的な成果をあげている。 執筆活動、講演活動もする。現在フリーパレット集客施設研究所主宰。

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