《平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと“決意”した》
民主党の長島昭久元防衛副大臣(52)は、書簡に対し「属国でもあるまいし」と嘆いたが、憲法を改正せぬ限り「属国」であり続ける。外国に生存権を委ねる憲法前文の哀れな“決意”は、占領時代に示された《マッカーサー3原則2項》などで「ご高配を賜った」。
《国家の主権としての戦争は廃止される。日本は、紛争解決の手段としての戦争のみならず、自国の安全を維持する手段としての戦争も放棄する。日本は、その防衛と保護を、今や世界を動かしつつある崇高な理想に信頼する。日本が陸海空軍を保有することは、将来ともに許可されることがなく、日本軍に交戦権が与えられることもない》
ゾッとする「思考停止派」
どこかで聴いた言い回しなのは、憲法9条の原型になったからだ。違いは《自国の安全を維持する手段としての戦争》まで《放棄する》とされた個所。日本を丸腰にせんと謀った、マッカーサー元帥による「命令」だった。憲法を占領国が制定するだけでも完全な国際法上の違法行為となる。