【ワシントン=矢沢俊樹】米労働省が3日発表した6月分の雇用統計(速報値、季節調整済み)によると、景気動向を敏感に映す非農業部門の雇用者数は前月に比べ28万8千人増えた。サービスを中心に広範な分野で雇用が上向き、市場が事前に予想していた21万人程度を大きく上回った。景気回復を追い風に、米労働市場は回復テンポを速めている。
6月の失業率は6.1%と前月から0.2ポイント下がり、リーマン危機後の最悪期である2009年10月の10%を4ポイント近く下回った。金融危機に見舞われ、失業率が急上昇し始めた2008年9月当時の水準まで戻った。
3日改定した4月分の雇用者数の伸びはこれまでの28万2千人から30万4千人に上方修正。30万人台を突破するのは12年1月以来だ。5月分も速報段階の21万7千人から22万4千人に引き上げた。4~6月の3カ月は、月あたり平均27万人超の高いペースで雇用が増えた計算だ。
米連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長は労働市場の動向を慎重に見極める意向を示している。失業率、雇用者数ともに改善傾向が一段と強まってきたことでゼロ金利解除を含めた金融緩和出口論議にも影響を及ぼす見通しだ。
6月は堅調な国内個人消費を反映し、卸売りやリテールなどがけん引する格好で民間サービス部門の雇用者数が23万6千人増(前月は20万2千人増)となった。レジャーや教育・ヘルスケア関連の雇用は伸びが鈍った。
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