行方史郎
2014年7月3日13時53分
STAP細胞論文の問題で、論文の撤回を2日に発表した英科学誌ネイチャーは、論文の審査体制を見直す方針を明らかにした。世界で最も権威のあると言われる同誌でも、不正を完全に排除するのは困難で、対応に苦慮している。
STAP論文で見つかった画像の改ざんや捏造(ねつぞう)についてネイチャーは、掲載前に同じ分野の研究者がチェックする「査読」で見抜くことはできなかったと結論づけた。一方、画像の操作の発見は「比較的簡単」とし、こうした画像のチェックの頻度を増やすことを検討しているという。「編集方針の改訂が済み次第、公表したい」としている。
科学誌の論文撤回は珍しいことではない。研究不正に詳しい愛知淑徳大学の山崎茂明教授が、米国立医学図書館が運営する生命科学系の論文データベースで1980~2008年に撤回された論文1154本を調べたところ、ネイチャーは38本だった。米科学誌サイエンスの61本、米科学アカデミー紀要の43本に次いで多かった。
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