BABYMETAL、JKT48…アイドルの海外進出、なぜ加速?その4つの要因を分析
Business Journal 7月3日(木)3時0分配信
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13年1月中旬の筆者の予測「2013年飛躍が期待されるアイドルたち(一部抜粋)」 |
6月17日、日本の音楽業界に衝撃的なニュースが駆け巡りました。あの世界的に有名なアーティストであるレディー・ガガのオープニングアクトとして、日本のアイドルグループ・BABYMETALの起用が決定したのです。しかもレディー・ガガ本人からの熱烈なアプローチによる実現であると報道されています(6月17日付音楽情報サイト「BARKS」記事『BABYMETAL、レディー・ガガのアメリカツアーサポートアクトに抜擢&アメリカ初ワンマンも』)。
実は今、日本のアイドルグループの海外進出が着々と増えています。今回はその理由について、さまざまな角度から分析します。
●BABYMETALを契機にアジア・アメリカ進出するアミューズ
BABYMETALはPerfume、サザンオールスターズ、福山雅治などを擁する大手芸能事務所・アミューズ(東証一部上場)に所属しています。もともとは、小学生・中学生の義務教育期間だけ所属できるアイドルグループ・さくら学院のスピンオフ(部活動)として、2010年11月に結成された3人組のグループ。ヘビーメタルと日本のアイドルのかわいさを融合させた音楽で、発表当時よりヘビーメタル好きの海外の人々から衝撃をもって受け入れられ、コアな人気を獲得してきました。
その後、当初は海外のアニメフェスを中心に海外活動を進めていきますが、徐々に注目を浴びるにつれてシンガポールでの単独ライブを皮切りに、今年の7月から欧米5カ国でワールドツアーを開始するなど精力的に活動しています。
また、セールス面では、今年2月26日にiTunes Storeで世界同時発売されたアルバムが、アメリカ、イギリス、ドイツのアルバムチャート(メタル部門)で1位を獲得し、さらには、台湾やインドネシアのロックアルバムチャートで1位を獲得するなど、成功を収めています。
そしてアミューズはBABYMETALのシンガポール公演直後に、シンガポール支社を子会社に変更することで、東南アジア・中国マーケットへの事業進出を強化しました【註1】。さらには今年に入ってBYBYMETALの欧米ワールドツアー発表直後に米国子会社の設立を発表【註2】するなど、BYBYMETALの海外進出に合わせるかたちで海外ビジネスに重点を置いていることがわかります。今や1つのアイドルグループの動向が、東証一部上場の企業の動向を左右しているのです。
【BABYMETAL海外進出とアミューズ海外子会社設立の経過】
13年12月28日 BABYMETAL:シンガポール単独ライブ実施
14年1月21日 アミューズ:シンガポール子会社設立発表(資本金2億円)
14年5月7日 BABYMETAL:ワールドツアー発表
14年5月14日 アミューズ:米国子会社設立発表(資本金3億円)
海外進出を進めるのはBABYMETALだけではありません。アイドルの海外進出は12年頃から本格化しており、AKB48、ももいろクローバーZ、モーニング娘。、Berryz工房、℃-ute、でんぱ組.incなど、一定の人気を誇るアイドルグループは必ずと言っていいほど海外でのイベントを実施し、その数は年々増加しています。
最終更新:7月3日(木)3時0分
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