最近というか今日、というか正に今なのだが、自分は元々あるものに手を入れて改良することが非常に苦手である、ということに気付いた。というのも、とある事情から、作業の手順書を修正しなければならないことになった。そして、その修正作業をしながら言いようのない苦痛に苛まれた。これでは時間や労力はかかるものの、いっそのことイチから作り直した方がマシ何じゃないかとすら思った。ひょっとしたら時間や労力もそちらの方が消費しない、という可能性が無きにしも非ず。
何かを修正する作業においては当然のことながら元々のベースが存在する。そして、修正する際もそのベースを踏襲したものにしなければならない。そこにある良い部分は生かしたまま、新たに何かを吹き込まねばならない。これがしんどい。まっさらな状態から新しく、元々あるモノと比較して上回るモノを作る方が楽。要は何かしらの「縛り」というものが存在する上で作業するよりも、「縛り」がより少ない方が良いということだろう。ベースを壊してはならないことがイライラする。単純にEXCELの体裁の枠を壊してはならないこともイライラするし、文体であったり、その他色々なルールを破壊してはならないこともイライラする。
では、そこまでイヤならばイチから作り直せばいいではないか、という単純な話でも無い。人というのは従来使用していたものに慣れており、従来の形を壊されたモノを使用することを非常に嫌がる。この手順書を自分しか使わないのであれば、それで良いのかもしれないのだが、他の人も使うので、イチから作り直して「ハイ、コレが新しい手順書です、使ってね」と言ったら、まあ、それはそれで使われるのかもしれないのだが、ブーブー言われるのは目に見えている。最悪、「これじゃイヤだから、元々の手順書に反映して」などと言われかねない。
などというようなことを書くとまるで「ゼロから創造する才能がある」なんてことを誇示しているように受け止められかねないが、全くもってそんな事はなくて、たとえゼロから何かを作ったりしても中途半端でどうしようもない代物しか作れないのが悲しい所ではある。ただ単にそちらの方がやりやすいだけだ、という話。
という文章を片手間に書きながら、手順書を修正している。非常にめんどくさい。