電子書籍プラットフォーム「WOODY」の創業者、中里祐次さんが、なんと高知まで来てくださいました。ひろめ市場でお話を伺ったので、簡単にご紹介させていただきます。
Kindleの自費出版(KDP)が面倒すぎる
Kindleって自分で本を出す仕組みがあるわけですが、あれ、ほんっとーに面倒なんですよ。といっても、ぼくは面倒すぎて避けているんですが。噂によると、米国と日本で2重課税されるのを回避するには、米国にFAXするらしいですよ。FAXですよ!めんどくさすぎますよね。
もともと「本が好きだった」と語る中里さん。その流れで電子書籍の制作を作ったところ、もろもろの面倒なプロセスが存在することを知り、「誰でも簡単に、無料で電子書籍が出版できる」サービスである「WOODY」のアイデアに至ったそうで。
既にlivedoor Blogのepub出力機能やPubooなど、簡単かつ無料で電子書籍を制作・販売できるサービスは存在しています。WOODYが違うのは、Kindleをはじめとする複数のプラットフォームに作品を出品できること。Pubooとかは、やはりPuboo内の出版がメインになるわけですね。
複数の電子書店に対応
AmazonやGooglePlayBooksなど複数の書店に電子書籍を出版可能。たくさんの人に見てもらえます。
ビジネスモデルはフリーミアム。利用は無料で、実売分の利益からWoodyが30%の手数料を差し引くというかたちを予定しているそうです。細かい手数料テーブルについてはまだ練っている最中のようですので、リリース時点の情報をお楽しみに。ちらっと話を聞く感じだと、全然ありだな、という印象を抱きました。
利用者のイメージとして、中里さんは「jpegを知らない主婦にも使ってもらいたい」と語っています。サイバーエージェント出身の起業家らしい言葉ですね。まだまだ電子書籍はハードルが高いので、裾野を広げるというのは合理的な戦略だと思います。
ちなみにWoodyは、CA創業者・藤田晋さん率いる通称「藤田ファンド」からの出資も獲得しています。サイバーエージェント出身企業で「藤田ファンド」から出資されているのはWOODYのみとのこと。期待されている感じが伝わってきますね。
株式会社サイバーエージェント(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:藤田晋、東証マザーズ上場:証券コード4751)は、電子書籍関連事業の株式会社Woody(本社:東京都目黒区、代表取締役社長:中里祐次)の第三者割当増資を引き受け、出資いたしました。
サイバーエージェント 投資事業本部よりWoodyへの出資を実施 ~サイバーエージェント出身起業家への投資・支援~ | 株式会社サイバーエージェント
電子書籍バンバン出せそう!
WOODYは現在鋭意開発中。早く触ってみたいですねー。
というのも、ぼくはこうしたサービスがあれば、出したい電子書籍は山のようにあるんですよ。今までやったインタビューとかまとめるだけで、けっこう売れてもおかしくないですし。ビッグイシュー・オンラインのイベントレポートなんかも、電子書籍にする価値が大いにあります。
なぜ電子書籍を出していないかといえば、それはもう完全に「面倒だから」の一言に尽きるわけです。WOODYがリリースされたら、確実にぼくはユーザーになります。同様のニーズを感じているブロガー、編集者はけっこう多いとも思います。
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