神庭亮介
2014年7月3日11時17分
ダンス営業を規制する風俗営業法を皮肉ったイベントが企画されている。名付けて「テクノうどん」。テクノ音楽を聴きながらうどんを踏む趣向で、主催者は「ダンスではなく、うどんを踏んでいるだけ。これなら摘発できないはず」と話している。
風営法では、客にダンスをさせる営業は都道府県公安委員会の許可をとる必要がある。近年、無許可営業のクラブの摘発が急増。法改正を求める署名運動が全国に広がった。超党派の議員連盟が通常国会に改正案の提出を目指したが、自民党内の反対で頓挫した。
テクノうどんは、DJが流す音楽に乗りながら、ビニールパックに入ったうどんの生地を踏み、調理して食べるイベント。主催者でDJのセクシーキラーさん(29)は「まじめな改正運動もあるけど、ギャグでやったら面白いんじゃないかと思った」と語る。
友人のバンドマンの発案で、2012年から開催している。当初は仲間内のパーティーだったが、ツイッターやフェイスブックで口コミが爆発的に広がり、会場の規模を拡大。昨年末には東京と大阪の2会場で行った。6日に東京・南青山のレストラン「CAY(カイ)」で第4回を開く。
「知らない人同士、仲良く楽しんでくれているのがうれしい」。足踏みうどんの店に通うなど、おいしいうどんを提供するための研究にも余念がない。
主催者の一人であめ細工職人の手塚新理(しんり)さん(25)は「ドン、ドン、ドン、ドンというテクノの四つ打ちのビートは、うどんを踏むのにぴったり。クラブイベントに慣れていない人も、足を運びやすいのでは。警察の方もウエルカムです」。
イベントは2部構成で、昼の部が午前7時~午後2時、夜の部が午後5時~11時。3千円。詳細はテクノうどんの公式ホームページ(http://techno-udon.com/)へ。(神庭亮介)
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